2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23510112
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Research Institution | Tokyo City University |
Principal Investigator |
岩村 武 東京都市大学, 工学部, 准教授 (10416208)
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Keywords | トリフェニルイミダゾールダイマー / 高分子合成 / 架橋 / 解架橋 / リサイクル |
Research Abstract |
本年度の研究では、解重合が見込まれるε-カプロラクタムにトリフェニルイミダゾール骨格を導入した新規モノマーの合成に成功した。この新規モノマーは、ε-カプロラクタムと共重合することが可能であり、比較的良好な収率で対応するポリマーを与えることができた。このことから、トリフェニルイミダゾール骨格を側鎖に有するアクリル系ポリマーの場合と同様に、架橋/解架橋性を有する架橋構造を容易にアミド系ポリマーの側鎖に導入できることを明らかにすることができたのとともに、ケミカルリサイクル性が見込めるポリマー構造を構築することができた。 また、初年度より検討を行ってきたトリフェニルイミダゾール骨格を有するアクリル系ポリマーとフェニルトリメトキシシランを室温で1時間撹拌した後、40℃で2週間静置することにより、透明均一な有機-無機ポリマーハイブリッドの自立膜が得られた。しかしながら、トリフェニルイミダゾール骨格を有するアクリル系ポリマーとフェニル基を持たないトリメトキシシランを用いて同様のハイブリッド化を行った場合、透明均一な有機-無機ポリマーハイブリッドを得ることができなかった。一方、トリフェニルイミダゾール骨格を有するアクリル系ポリマーとフェニルトリメトキシシランから得られた透明均一なハイブリッドは、原料ポリマーと比較して10%重量減少温度の上昇が確認され、フェニルトリメトキシシランを用いたハイブリッド化により耐熱性が向上していることが明らかになった。
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Research Products
(7 results)