2012 Fiscal Year Research-status Report
納期制約世界における切換数理とコントロール系に関する研究
Project/Area Number |
23510161
|
Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
松井 正之 神奈川大学, 工学部, 教授 (00034413)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 久志 首都大学東京, システムデザイン研究科, 教授 (60231677)
孫 晶 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (20581010)
|
Keywords | 多期間制約サイクル問題 / 最適切換 / 最適配置 / 生産座席予約問題 / 生産ライン |
Research Abstract |
平成23年度に得られた結果を基にして、定期的な研究打合せにより下記の検討を行った。 1.コントロール系における最適配置と最適切替算出方法や多期間制約サイクルモデルの評価基準の算出の考えを用いて、性能向上の施策下での多期間制約サイクルモデルの評価基準の算出方法の検討を行った。 2.システムや特殊な多期間制約サイクルモデルにおける最適配置と最適切替の数値実験を行い、一般的な場合の多期間制約サイクルモデルの最適配置法則を検討した。 (1) 最適配置法則の検討 ①目標加工時間(サイクルタイム)が一定な場合について、通常の作業者と特殊な作業者の2種類の作業者が存在する場合を考え、特殊な作業者が2名の時、特に加工スピードが速い特殊作業者が2人居る場合の範囲を収束させるための数値考察から、具体的な配置案を提案した。②目標加工時間(サイクルタイム)が可変な場合について、目標加工時間が可変な場合の定式化を行い、一定な場合をベースに通常の作業者と特殊な作業者の2種類の作業者が存在する場合を考え、特殊な作業者が1名の時の最適配置法則を提案し、2名の場合の数値実験の結果を用いて最適配置法則の検討と最適な目標加工時間の検討を行った。(2) 最適切換法則の検討 ①複数作業工程の多期間制約サイクルモデルにおいて、加工時間をアーランと指数を仮定した場合の数理的な分析を行い、②数値考察例により,加工時間分布と納期制約の規則について検討した。 3.上記で得た最適な施策決定方法を用い、管理図型の最適な切換問題の考察として、サプライチェンリスクマネジメントへの適用を検討した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通りに研究を進展し,今年度の研究成果として,学術論文1件,国際会議論文6件と国内学会発表論文1件ができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成23と24年度に得られた結果を基にして、定期的な研究打合せにより下記の検討を行う。 (1)前の2年度の検討で得られた施策の下で最適な施策の決定方法について、 最適配置と最適切替の検討で得られる最適法則の結果を考慮し考察すること、 (2) 特に、パラメータ数が多くなった場合には、システムの最適構成算出方法の導出の考えを利用し最適施策決定方法を提案すること に取り込む予定である。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究実施の3年目(平成25年度)の研究費使用計画においては、数値試験用PC購入(物品費)と論文投稿(その他)への研究費用を重視するほか、研究成果の提供及び同分野研究者との検討ができるための国内と国際研究発表費用(学会参加&旅費)、及びより効率的に成果を上げるための研究打ち合わせの旅費も設定した。 物品費(PC&消耗品):154,769円, その他(論文投稿費):200,000円, 国内&国際学会発表参加費:150,000円, 成果発表ための国内&国際学会旅費:500,000円, 研究打合せための出張費:100,000円 合計:1104,769円 内訳:1100,000円(25年度 請求額)、4,769円(24年度 未使用見込額) なお、残額については、消耗品調達方法の工夫による経費減のためである。
|