2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23510164
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
應 江黔 岐阜大学, 地域科学部, 教授 (30242738)
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Keywords | 交通・土地利用均衡モデル / 最適化 / 交通混雑 / 外部性 |
Research Abstract |
本研究は、交通ネットワーク均衡モデルと立地の都市経済学モデルに基づき、土地利用と交通政策設定のための最適化手法を開発することが目的である。今年度は以下の成果が得られた。 1.収入クラスや移動距離によって異なる時間価値を考慮した住宅立地と通勤経路選択の均衡モデルの最適化法の数理分析を行った。特に、他の研究者が開発したrandom biddingモデルと対比しながら、本研究で採用しているモデルの均衡解の唯一性の条件を導いた。また、最適化の過程でおこり得る特異点の対処法などを整理した。これらの成果を纏めた雑誌論文は最終審査中である。 2.実証研究のため、中京圏の居住立地選択行動の分析を進め、居住立地に対して、交通条件、人口密度、地価、インフラ整備の状況、商業・サービス業の状況の要因の影響を把握することができた。同時に、商業・サービス業の立地要因も把握できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交通・土地利用モデルの数理構造の解明により、最適計算手法の理論的基礎を厳密にした。この分野で今後の理論研究と計算法開発に大きく寄与した。 また、データ整備が進み、一部実証分析を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
公共交通などが対応できるようにプログラミングを行い、実証分析を進めていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度使用額の1492円は、平成25年度の研究費と合わせて、資料の購入に使用する予定である。
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Research Products
(3 results)