2012 Fiscal Year Research-status Report
先端最適化技術活用による信頼性と実用性向上を目指した非線形性組み込みDEAの構築
Project/Area Number |
23510165
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
関谷 和之 静岡大学, 工学部, 教授 (60256667)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
施 建明 室蘭工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70287465)
福山 博文 福岡大学, 商学部, 教授 (80218958)
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Keywords | 国際情報交換 / デンマーク / アメリカ |
Research Abstract |
効率的フロンティアを構成する面列挙の計算技術を確立した。それにより、実用的にも理論的にも優れた性質を持つ新しいDEAモデルの開発と検証を進めた。具体的には整数計画法による面列挙を提案した以下の論文を公表した。 (Decomposing the efficient frontier of the DEA production possibility set into a smallest number of convex polyhedrons by mixed integer programming H Fukuyama, K Sekitani - European Journal of Operational Research, 2012) 面列挙が可能になったことで新たなDEAモデルを開拓できた。その成果として、DEAによる効率性尺度に対する公理的アプローチからモデル開発を提案した論文 (An efficiency measure satisfying the Dmitruk&Koshevoy criteria on DEA technologies,H Fukuyama, K Sekitani - Journal of Productivity Analysis, 2012) を発表した。距離最小化原理によるDEAモデルを開発に着手し、DEAにおける未解決問題の解決を論文 (LEAST DISTANCE BASED INEFFICIENCY MEASURES ON THE PARETO-EFFICIENT FRONTIER IN DEA,K Ando, AKY Maeda, K Sekitani, Journal of the Operations Research Society of Japan, 2012, vol. 55, 73-91)を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
科研費で揃えた優れた計算環境を十分に活用できるようになり、アイデアを容易に実装してその有用性を検証できるようになった。さらに、国内外での研究発表を通して、情報交換が進み、最新の研究動向を把握することが可能になった。研究分担者である施先生との共同研究が順調になったことも大きな要因である。
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Strategy for Future Research Activity |
3月にイギリスのヨーク大学から来日した楊再福先生と研究分担者である施先生と研究打ち合わせを実施した。その際に得られた知見を基に、距離最小化原理によるDEAに対する単調性の保証の特徴付けに関する解析を進める。さらに、レーダチャート分析に対する距離最小化原理によるFDHモデルの適用に関する事例研究を進める。これらの研究成果を国内外の学会、研究集会において、研究分担者である福山先生が発表する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度研究分担者が115,893円の残額が生じたが、来年度の旅費に充当し、研究成果の公表に努めたい。
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Research Products
(7 results)