2014 Fiscal Year Annual Research Report
コミュニティの包括的安全診断および対策評価モデルの構築
Project/Area Number |
23510168
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
白石 陽子 立命館大学, 衣笠総合研究機構, 研究員 (30551163)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | ソーシャルガバナンス / セーフコミュニティ / まちづくり / 安全政策 / 地域協働 / 評価指標・成果測定 / 国際研究者交流(台湾・韓国・スウェーデン) |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、前研究(科学研究費(若手研究スタートアップ)2009-2010年)の成果を踏まえ、世界レベルで普及している安全なまちづくり活動「セーフコミュニティ(SC)」を対象に、地域で形成されたソーシャルガバナンスの仕組みがコミュニティ与えるインパクトを評価するための指標モデルの構築を目標としている。本研究は、「現状把握」→「指標モデルの検討」→「指標モデルの試行」の3段階で進めており、2013年度は最終段階であったが、指標モデルの施行に向けてより多くの事例に関する情報収集と検証が必要であったため、1年間の研究の延長を行った。 2014年度は、前年度に引き続き、研究フィールドである自治体において、地域課題の根拠の設定及び対策の成果を測定するための指標となる各種データの収集・分析の方法を検討した。また、それらデータの分析結果を活用した対策の設定方法及び対策と連動した指標の設定方法をモデル化するために、事例を中心に情報を収取し、「課題の設定→取組の企画・実践→取組の評価」という一連の取組みの進め方のモデル案を構築した。このモデル案をもとに、SCに取組む自治体に対して個別に取組みに対する評価方法について情報提供を行うとともに、指標の設定の仕方について具体的にアドバイスを行ってきた。 これらの実績は、日本における安全なまちづくりSC活動の進め方のモデルとしてとりまとめ、アジア地域SC会議(2014年5月下旬)や国際的な会議(スウェーデン)において報告するとともに、国内においても研修会(2014年7月及び2015年2月)を実施し、フィールドとして協力いただいた自治体へフィードバックを行った。さらに、これらの成果については、報告書としてとりまとめ(2015年3月)、関係者に配布するとともに、ウェブサイトで公開の準備を進めている。
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