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2014 Fiscal Year Research-status Report

測定方法の統計的精度評価法の確立

Research Project

Project/Area Number 23510187
Research InstitutionTokyo University of Science

Principal Investigator

尾島 善一  東京理科大学, 理工学部, 教授 (50169299)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2016-03-31
Keywords統計数学 / 測定精度 / 実験計画法 / 応用統計学
Outline of Annual Research Achievements

本研究課題では 1. 水準によって正規性が崩れる場合の測定精度の研究、その(1) 定量下限の付近での実際の共同実験データの解析による分布の研究、及び、その(2) 下限が存在する場合の分布のモデル化の研究、 2. 水準によって分散が異なる場合の多試験室多水準共同実験の研究、その(1) 外れ試験室の検出法の研究、及び、その(2) 推定される精度の推定性能の評価と必要な試験室数の研究、さらに、3. 併行精度、中間精度、再現精度のロバスト推定法の研究、を目的として研究を進めている。この研究は現在の精度評価の方法の性能を科学的・統計学的に明らかにすることが目的である。ISO 5725 は精度評価に関する基本規格であり、本研究で得られた知見を ISO 5725 並びにISO 13528の改訂に反映させることにより、広く国際的に貢献することが可能になる。
目的の1. 「水準によって正規性が崩れる場合の測定精度の研究」に関しては研究代表者が統計専門家として参画している日本適合性認定協会の技能試験データに基づいて引き続き研究を進めている。つぎに、目的の2. (1) 「外れ試験室の検出法」に関しては、既にその方法論を提案しており、モンテカルロ法によって精密な棄却限界値を導出する準備を進めている。及び、目的の2. (2) 「推定性能の評価と必要な試験室数」に関しては、再現精度推定量の分布の近似分布について検討を行っており、既に結果の一部を得た。さらに、目的の3 「精度のロバスト推定法」に関しては、研究を着実に進めており、検討すべき方法の考案について検討を行っており、既に結果の一部を得た。
これらの結果を、2014年6月にオーストリア規格協会(オーストリア・ウィーン)で開催されたISO/TC 69/SC6総会で発表し、有益な議論を得た。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究実績の概要に述べた本研究課題のそれぞれの目的についての達成状況は以下の通りである。
目的の1. 「水準によって正規性が崩れる場合の測定精度の研究」に関しては研究代表者が統計専門家として参画している日本適合性認定協会の技能試験データに基づいて研究を進めている。特に、測定結果がポアソン分布に従う場合の測定精度の概念や、より一般的な計数データの併行精度、中間精度、再現精度を総合的に評価できるモデルの開発を引き続き検討している。このテーマでは、理論的な研究を引き続き重視し、優先的に研究を行っていく。 目的の2. (1) 「外れ試験室の検出法」に関しては、既にその方法論を提案しており、モンテカルロ法によって精密な棄却限界値を導出する準備を引き続き進めている。 目的の2. (2) 「推定性能の評価と必要な試験室数」に関しては、再現精度推定量の分布の近似分布について検討を行っており、既に結果の一部を得た。 目的の3 「精度のロバスト推定法」に関しては、研究に着手し、検討すべき方法の考案ついて検討を行っており、既に結果の一部を得た。このロバスト推定法は、試験室の技能試験のための統計的方法を扱っているISO 13528の改訂に直接関与するものであり、引き続き重点的に研究を行っている。

Strategy for Future Research Activity

研究実績の概要に述べた本研究課題のそれぞれの目的についての今後の研究の推進方策は以下の通りである。
目的の1. 「水準によって正規性が崩れる場合の測定精度の研究」に関しては技能試験データに基づいて研究を進めている。特に、測定結果がポアソン分布に従う場合の測定精度の概念や、より一般的な計数データの併行精度、中間精度、再現精度を総合的に評価できるモデルの開発を検討している。このテーマでは、理論的な研究を重視し、引き続き優先的に研究を行っていく。 目的の2. (1) 「外れ試験室の検出法」に関しては、既にその方法論を提案しており、モンテカルロ法によって精密な棄却限界値を導出する準備をさらに進め、引き続き必要なプログラム開発を行う。 目的の2. (2) 「推定性能の評価と必要な試験室数」に関しては、再現精度推定量の分布の近似分布について検討を行っており、今後は具体的に近似の有効性についてモンテカルロ法を活用して引き続き検討を進めていく。 目的の3 「精度のロバスト推定法」に関しては、研究に着手し、検討すべき方法の考案ついて検討を行っており、既に結果の一部を得た。このロバスト推定法は、試験室の技能試験のための統計的方法を扱っているISO 13528の改訂に直接関与するものであり、候補となる推定法の性能評価を引き続き具体的に進めていく。

Causes of Carryover

既に、備品等の整備は順調に進行し、関連する消耗品等の予算が残っている。また、2014年度に計画していた学会への参加について、当初計画していた学会が開催されないなどのため、関連の旅費支出が繰り越しとなった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

目的の1と目的の3は、特別の装置等はもはや必要ではなく、関連する消耗品の死守を予定している。
また、研究に関する情報交換を目的とした学会参加等が見込まれ、旅費の支出が増加する見込みである。

  • Research Products

    (4 results)

All 2014

All Journal Article (4 results) (of which Peer Reviewed: 2 results)

  • [Journal Article] マルコフ劣化モデルに基づいた製品の故障率曲線に関する研究2014

    • Author(s)
      八重垣雄平、安井清一、尾島善一
    • Journal Title

      日本品質管理学会 第44回年次大会 研究発表会 研究発表要旨集

      Volume: 1 Pages: 189-192

  • [Journal Article] ISO/TC69(統計的方法の適用)ウィーン総会報告2014

    • Author(s)
      尾島善一,鈴木知道,仁科 健,加藤洋一,椿 広計,石山一雄,小池昌義,馬場厚次
    • Journal Title

      標準化と品質管理

      Volume: 67 Pages: 26-29 (No.11)

  • [Journal Article] Practical Decipher of Generalized Resolution, Minimum G Aberration and Minimum G2 Aberration2014

    • Author(s)
      Yuhei Yaegaki, Seiichi Yasui, Yoshikazu Ojima
    • Journal Title

      Proceedings of ANQ Congress 2014 Singapore

      Volume: 1 Pages: 1-5

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] Prediction Intervals of Simple Linear Regression for Interval-Valued Data2014

    • Author(s)
      Issei Wakatsuki, Seiichi Yasui, Yoshikazu Ojima
    • Journal Title

      Proceedings of ANQ Congress 2014 Singapore

      Volume: 1 Pages: 6-10

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2016-05-27  

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