2013 Fiscal Year Research-status Report
グローバル化時代における課題解決型ジャストインタイム・イノベーションに関する研究
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23510193
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
中島 健一 神奈川大学, 工学部, 教授 (80278564)
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Keywords | サプライチェーン / 不確実需要 / 在庫管理政策 |
Research Abstract |
本研究では、価値観の多様化、グローバル化する現代社会におけるビジネス分野の課題解決に向けたアプローチの提案、および実際の問題への適用による社会への貢献を目指した研究の取り組みを行っている。 本年度は、主としてグローバル企業における実際のサプライチェーンに基づき、従来の課題であった需要の不確実性への対応や製品ライフサイクルに起因する要因を取り上げ、システムのモデリングを行い、ジャストインタイム的な課題解決を試みている。 また、本研究では課題解決のための需要変動を考慮したシステムに新たな分析を試みている。一つは製品価格に基づくコスト要因を考慮した課題解決であり、もう一つは従来型の需要のみの変動と、実需要と需要予測値とのズレに関する変動を比較し、様々なビジネスシナリオのもとでの評価・比較を行ったものである。これらの結果については、例えば、"A Study on the Semiconductor Supply Chain Management in Automotive Industry"(Journal of Japan Industrial Management Association, Vol.64, No.2E, pp.284-292 )等において公表を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度においては、現実の不確実ビジネス環境における課題解決にむけ、必要な時に必要な分析ツール(今年度は主にシステムモデリング)を活用したジャストインタイム的なアプローチの提案を行った。本研究における考え方は、様々な分野の課題解決に向けた適用が可能であり、本研究の目的である新たなジャストインタイムイノベーションへの進展が期待される。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究成果を背景に、最終年度である今年度は、実社会が抱える課題の特性に基づいた課題解決アプローチの整理、および業種業界を越えた更なる提案手法に基づく課題解決の可能性に関する検討を行う。また、現実社会が直面する複合的要素をもつ課題の解決に向けたジャストインタイム的なイノベーション創出への提案を目指す。
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