2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23510201
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
谷 明勲 神戸大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50155199)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山邊 友一郎 神戸大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70362762)
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Keywords | 建築構造性能 / 性能モニタリング / OSHW / 加速度センサ / ジャイロセンサ |
Research Abstract |
近年,様々なセンサが開発され,建築構造物の構造性能をモニタリングする事が可能になってきている。また,ネットワーク等を用いて計測データを収集する種々のセンサネットワークシステムも開発されている。しかし,建築構造性能モニタリングは特定の建物でしか実施されておらず,一般の建物には普及していない。このため,本研究は,一般住民には建築物の構造安全性を分かりやすく情報提供でき,建築構造性能に関する安心情報を発信できる,簡便で安価にモニタリングできる装置の開発を行うと同時に,専門家には,緊急性が要求される被害状況把握がリアルタイムに行えるようなシステム構築も合わせて行うことを目的とした。 本研究では,近年種々のOSHW(Open Source Hard Ware)が利用可能となり,種々のセンサを接続し,建築構造性能を安価で簡便に計測することが可能となっている。このため,本研究では,代表的なOSHWであるArduioや安価なデータロガーと加速度センサ,ジャイロセンサを用いたモニタリングシステムを構築し,その実際の構造物への適用性について検討を行った。その結果,本研究で用いた安価なシステムでも,簡便に建築構造をモニタリングできることを明らかにした。ただし,今回構築したシステムは,建築構造物に特化したものではないため,今後,建築構造物に必要なシステム性能を把握し,システムの最適化を図ることが今後の課題となる。また,計測情報の伝達も,インターネットを用いた計測データの転送システムを開発し,建築物の常時モニタリングを実施しているが,常時モニタリング開始後に大きな地震発生がなく,大地震時の情報伝達の検証についても,今後検証する必要がある。 以上より,本研究での課題はほぼ達成され,建築構造みまもりシステムの構築に関する重要な知見が得られたと考える。
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Research Products
(4 results)