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2011 Fiscal Year Research-status Report

光切断リンカー付アフィニティ樹脂を用いた汎用的な生理活性物質探索法の開拓

Research Project

Project/Area Number 23510269
Research InstitutionHyogo University of Health Sciences

Principal Investigator

田中 明人  兵庫医療大学, 薬学部, 教授 (30454789)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2014-03-31
Keywordsアフィニティ樹脂 / 生理活性物質 / 創薬ターゲット / ターゲット探索
Research Abstract

H19-H21年度科研費研究で開発した"光切断リンカーを活用した特異的蛋白質の選択的溶出法"をベースとし、我々が開拓した非特異的蛋白吸着が少なく、ターゲット捕獲効率に優れた新規固相担体(AquaFirmusTM:つくば家田化学販売中)を応用することによって、本研究課題の目標であった効率的なターゲット溶出に成功している。現在、いくつかのターゲット既知化合物に応用し、当該方法の効率的な使用方法に関する最適化を実施中である。これまでの検討から、当該方法を適応するのに特別な添加剤を加えることなく目的とするターゲット蛋白質を溶出・同定できることが明らかとなっているため、今後は使用する機器の最適化、光照射条件の検討を行う計画である。また、特に疎水性の高い化合物に関しては、光切断リンカーと生理活性物質との間に親水性のPEGスペーサー導入が効率的であることが判明しているため、今後スペーサー構造の検討も行う計画である。また、共同研究継続中の製薬企業が有するターゲット未同定であるが優れた薬効を示す開発中化合物にも当該技術を適応し、ターゲット探索に適応し、具体的な社会貢献も目指す計画である。具体的にはA社が抗アレルギー疾患で進める化合物や、B社がドライアイで開発を進める化合物などのターゲット探索に適用予定である。また、秘密保持の観点から、アフィニティ樹脂を用いたターゲット探索を自社で進める製薬企業にも、当該開拓技術の提供を進め間接的な貢献も行う計画である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

いくつかのターゲット既知化合物に応用し、当該方法を用いることによって、特別な添加剤を加えることなく、光照射を行うのみで目的とするターゲット蛋白質を溶出・同定できることが可能となっている。また、今後の当該技術の汎用化に必要な、広範な構造や物性を有する生理活性物質での応用を可能とする、スペーサー構造の選択基準等が明確になりつつある。

Strategy for Future Research Activity

これまでの検討から、疎水性の高い化合物に関しては、光切断リンカーと生理活性物質との間に親水性のPEGスペーサー導入が効率的であることが判明しているため、今後スペーサー構造の検討も行う。また、共同研究継続中の製薬企業が有するターゲット未同定開発中化合物にも当該技術を適応し、ターゲット探索に適応し、具体的な社会貢献も目指す計画である。また、秘密保持の観点から、アフィニティ樹脂を用いたターゲット探索を自社で進める製薬企業にも、当該開拓技術の提供を進め間接的な貢献も行う計画である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

上記研究遂行に必要な試薬(合成、生化学関係)に用いる計画である。特に、今後当該手法の有用性確認のために行うターゲット未同定生理活性物質(開発品を含む)研究に必要となる試薬類(生化学関係消耗品など)を中心に購入する計画である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2012 2011

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] 創薬シーズ探索の魅力2012

    • Author(s)
      田中明人
    • Journal Title

      化学工業

      Volume: 63 Pages: 249-257

  • [Journal Article] 21世紀の化学の夢2011

    • Author(s)
      田中明人
    • Journal Title

      学術の動向

      Volume: 5 Pages: 58-61

URL: 

Published: 2013-07-10  

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