2012 Fiscal Year Research-status Report
男女共同参画政策の推進に向けた評価に関する調査研究
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23510352
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Research Institution | Gunma Paz University |
Principal Investigator |
内藤 和美 群馬パース大学, 保健科学部, その他 (00217621)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山谷 清志 同志社大学, 公私立大学の部局等, 教授 (90230599)
高橋 由紀 独立行政法人国立女性教育会館, その他部局等, 研究員 (50280649)
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Keywords | 男女共同参画社会 / 政策 / 行政計画 / 拠点施設 / 評価 / 業績測定 |
Research Abstract |
以下を実施した。 1.1年目に実施した質問紙調査の結果の学会報告―23年度に、男女共同参画計画と男女共同参画拠点施設をともにもつ地方公共団体の325所管課と331拠点施設を対象に実施した質問紙調査の結果と関連知見について、日本評価学会第9回春季大会(24年6月30日)で、3題の報告を行った。 2.インタビュー調査の実施―1年目に実施した質問紙調査の結果から、4要件を満たすことを以て、地方公共団体男女共同参画拠点施設と同団体の男女共同参画担当課(17公共団体33か所* *男女共同参画担当課と拠点施設を兼ねる1か所を含む)を、一定の質・量以上の管理(評価・業績測定)が行われていると解されるがゆえに聴取対象候補とした。うち承諾が得られた5府県・4市男女共同参画担当課と6府県・4市拠点施設計18か所*を対象に、所要の手続きを経て、各対象に1~1.5時間の半構造化インタビューを行い、筆記により記録した(平成24年8~9月)。調査内容は、「組織体制と業務」、「実施または受けている評価・業績測定の全体像」、「男女共同参画計画または拠点施設の進行管理・機能管理の体制と流れ」、「進行管理・機能管理(評価・業績測定)の主体・対象・内容・量的方法と質的方法の組合せ方」、「評価測定の基準と設定根拠」、「職員にとっての評価・測定、計画の進行管理(評価・業績測定)と拠点施設の機能管理(評価・業績測定)の関係の詳細」である。 3.インタビュー調査結果の分析資料化と最終年度に向けての分析・考察事項の抽出―記録に基づき、①聴取内容のまとめ(案)、②評価マップ(案)、③各聴取内容からそこに含まれる評価・業績測定のみを抽出し、1活動1葉の分析シートに落とし込んだ「評価・業績測定分析シート」を作成した。①②③④を分析資料とし、これらより、最終年度に向けての分析・考察事項を抽出した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2年目に計画した以下全ての内容を達することができた。 1.1年目に実施した質問紙調査の結果の学会報告―23年度に、男女共同参画計画と男女共同参画拠点施設をともにもつ地方公共団体の325所管課と331拠点施設を対象に実施した質問紙調査の結果と関連知見について、日本評価学会第9回春季大会(24年6月30日)で、3題の報告を行った。 2.インタビュー調査の実施―1年目に実施した質問紙調査の結果から、4要件を満たすことを以て、地方公共団体男女共同参画拠点施設と同団体の男女共同参画担当課(17公共団体33か所* *男女共同参画担当課と拠点施設を兼ねる1か所を含む)を、一定の質・量以上の管理(評価・業績測定)が行われていると解されるがゆえに聴取対象候補とした。うち承諾が得られた5府県・4市男女共同参画担当課と6府県・4市拠点施設計18か所*を対象に、所要の手続きを経て、各対象に1~1.5時間の半構造化インタビューを行い、筆記により記録した(平成24年8~9月)。調査内容は、「組織体制と業務」、「実施または受けている評価・業績測定の全体像」、「男女共同参画計画または拠点施設の進行管理・機能管理の体制と流れ」、「進行管理・機能管理(評価・業績測定)の主体・対象・内容・量的方法と質的方法の組合せ方」、「評価測定の基準と設定根拠」、「職員にとっての評価・測定、計画の進行管理(評価・業績測定)と拠点施設の機能管理(評価・業績測定)の関係の詳細」である。 3.インタビュー調査結果の分析資料化と最終年度に向けての分析・考察事項の抽出―記録に基づき、①聴取内容のまとめ(案)、②評価マップ(案)、③各聴取内容からそこに含まれる評価・業績測定のみを抽出し、1活動1葉の分析シートに落とし込んだ「評価・業績測定分析シート」を作成した。①②③④を分析資料とし、これらより、最終年度に向けての分析・考察事項を抽出した。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度は、以下を実施し、研究成果をまとめ上げる。 1.平成23年度・24年度に収集したデータ資料の総合的分析・考察―質問紙調査(平成23年度)の集計データとインタビュー調査(平成24年度)によって得られた資料とくに「評価・業績測定分析シート」を用い、先行知見および他の政策分野における知見とも対照し、次の事項を中心に、総合的分析・考察を行う。 ①男女共同参画計画と拠点施設機能を相乗的に活かし成果を上げる進行管理・機能管理の組み合わせ、②男女共同参画計画の進行管理と拠点施設の機能管理における評価と業績測定〔評価と業績測定の概念と使い分け、評価と業績測定それぞれの真価発揮のための課題、評価における定量的測定と定性的分析・記述の組み合わせ、実施または受けている複数の評価・業績測定の相互関係)、③評価と業績測定の指標(定量的指標と行政活動指標/成果指標の使い分け、定性的指標とこれを活かす要件)、④評価と業績測定の基準、⑤計画と拠点機能の管理における評価・業績測定の、政策分野を問わない原則と男女共同参画分野の固有性、評価や業績測定を男女共同参画施策の成果追求に活かすための職員の力量形成 2.成果のまとめと発表・還元―知見を、報告書にまとめ、第14回日本評価学会全国大会(平成25年11月)で発表し、論文化して「日本評価研究」誌(予定)に投稿・発表する。報告書は、冊子およびウェブサイトを通じて、質問紙調査・インタビュー調査の協力対象はじめ、全国の地方公共団体男女共同参画担当部門・拠点施設、関係機関に還元する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
25年度に要する研究費は、「旅費」、「謝金」、印刷費と通信費を内容とする「その他」の3種である。「旅費」は、成果のまとめあげに向けた研究会議および、成果発表のための日本評価学会春季大会および全国大会参加に係る旅費である。「謝金」は、成果の最大化と報告書の作成・発表に係る研究協力を得るために要するものである。「その他」は、報告書の作成と送配布に入用な費用である。
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Research Products
(5 results)