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2012 Fiscal Year Research-status Report

ベーシック・インカムの哲学的意義についての日独共同研究

Research Project

Project/Area Number 23520028
Research InstitutionNagoya City University

Principal Investigator

別所 良美  名古屋市立大学, 人文社会系研究科, 教授 (10219149)

Keywordsベーシック・インカム / 国際研究者交流 / ドイツ / 労働観 / 自由論 / 平等論
Research Abstract

2012年8月2日に第二回ベーシック・インカム研究会を開催し、小沢修司氏(京都府立大学公共政策学部教授)が「ベーシック・インカムと日本の将来」という題目で報告を行い、BIという制度が従来の経済システムや社会保障制度に根本的な変革をもたらすこと、財政学的な観点からは現在の日本において十分導入可能であること、また同時に、BI制度が従来の福祉国家制度のすべてを代替するものではなく、したがって現物給付による社会サービスの提供と充実が必要であることが強調された。引き続き特定質問者・斉藤拓氏も含め参加で議論した。
2012年9月14,15,16日にドイツのミュンヘンにおいて開催されたBIEN(ベーシック・インカム地球ネットワーク)の第14回世界大会に参加した。3日にわたる大会では、大会基調シンポジウムを始め61のワークショップが開催され、さまざまな視点から理論的および実践的なベーシック・インカムについての報告が行われた。別所は主にドイツにおけるベーシック・インカムの理論と実践についてのワークショップに出席し、報告者および参加者と有益な意見交換を行った。2012年2月に行ったドイツ出張の際に、聞き取り調査を行ったG.ヴェルナー氏からは大会数日前に出版された同氏編著の著書を献呈され、最新の議論状況についての情報提供を受けた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

ベーシック・インカムに関する「日独研究者のネットワーク構築」という点に関しては、国内での研究会、および特にドイツ・ミュンヘンで2012年9月に開催された第14回ベーシック・インカム・世界ネットワーク大会への参加を通して、ドイツの研究者・推進者に加え、諸外国の関係者との交流の機会を得ることができた。
当初、ドイツの研究者を日本に招へいする予定であったが、ベーシック・インカム世界大会のドイツ開催のために予定研究者が多忙であったため、招へいが実現しなかった。
これを踏まえてドイツのベーシック・インカム議論の現状についての報告を行うことを計画していたが、これにを実行することができなかった。

Strategy for Future Research Activity

本研究の最終年度において、ベーシック・インカムに関するドイツの研究者・推進者を数名日本に招き、日本の研究者とともに国際シンポジウムを2013年の秋ごろに開催する。またその準備のために、国内での研究会を開催し、また研究代表者本人がドイツへ出張して打ち合わせを行う。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

ドイツと日本の研究者による国際シンポジウムを日本で開催するための準備と入して、研究代表者がドイツへ1回出張し、また国内での準備研究会を1回開催し関連研究者を招くための旅費や謝金として支出する。秋に予定している国際シンポジウムには3名程度のドイツ研究者を日本に招へいする予定であり、そのための旅費と謝金として支出する。

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Published: 2014-07-24  

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