2014 Fiscal Year Annual Research Report
地域コミュニティの日常に出発し日常に還る倫理(エートス)の研究
Project/Area Number |
23520039
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Research Institution | Tokyo City University |
Principal Investigator |
山本 史華 東京都市大学, 共通教育部, 准教授 (20396451)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 健 東京都市大学, 共通教育部, 教授 (40259726)
稲葉 景 白百合女子大学, 文学部, 講師 (60599041)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | エートス / 日常 / 地域コミュニティ / 地域運営学校 / 初等教育 / ポスト3.11 / 生命倫理 |
Outline of Annual Research Achievements |
山本は、3.11後のエートス変容に関する問題を生命倫理学の観点から取り上げた。特に低線量被曝は、地域コミュニティのあり方を大きく変えてしまう可能性を持つが、生命倫理学がそれを問題として扱うにはどのような倫理原則が必要とされるかを国際学会2014 International Conference of the Japanese Association for Philosophical and Ethical Researches in Medicineで発表すると同時に、国際誌Journal of Philosophy and Ethics in Health Care and Medicineに掲載した。また、世田谷区T小学校で「いのちを考える」と題した倫理ワークショップを2014年8月20に開催した。 本研究は「地域コミュニティで日常的に共有されているエートス」の現状把握から出発し、エートスの変容に関する論理的な研究を深め、さらにエートスを倫理的によい方向へと組み換えていくような活動の実践までをめざすものである。 井上と稲葉は、「エートス」をひとまず、人びとに共有されている心的態度や行為の傾向性ととらえ、地域コミュニティでの<日常的な子どもと大人とのかかわり>や<地域住民の学校教育への関心>のなかに「エートス」を探るべく、2014年3月に都市部(2箇所)と地方部(2箇所)において子どもと地域住民を対象とする質問紙調査を行った。そして、その成果を「地域に根ざした教育の現状に関する調査研究―子どもと大人、都市部と地方部の比較を視野に― 」と題する報告書(2015年3月刊行)にまとめた。
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Research Products
(3 results)