2012 Fiscal Year Research-status Report
フェミニンの哲学とケアロジー 「女/母(わたし)」の視座から
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23520041
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Research Institution | Rissho University |
Principal Investigator |
金井 淑子 立正大学, 文学部, 教授 (50152773)
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Keywords | フェミニン / ジェンダー / 身体性 / 女/母(わたし) / ナラティヴ・アプローチ / トラウマ・アプローチ / 構築主義 / 本質主義 |
Research Abstract |
2012年度は、研究テーマの「フェミニンの哲学とケアロジー」の「フェミニンの哲学」についての研究に取り組み、以下の二つの論稿および単著の脱稿をみた。 ①「〈女〉と〈女/母(わたし)〉の間 ―― ナラティヴ/トラウマ・アプローチから――」 立正大学人文科学研究所年報別冊18号 83-102頁 ②「身体を悪魔払いしない〈哲学としてのフェミニズム〉―「女(わ)/(た)母(し)の身体性から」 立正大学文学部論叢一三五号 19-44頁 ③ 単著刊行企画『倫理学とフェミニズム ジェンダー・身体・他者をめぐるジレンマ』ナカニシャ出版、3月脱稿 6月刊の運びとなった。さらにその他 辞典項目執筆 大澤真幸・吉見俊哉・鷲田清一編集委員『現代社会学辞典』弘文堂 家父長制・ジェンダー・ポストモダン・フェミニズム批評、他項目執筆。上記研究と並行して、立正大学研究推進・地域連携センター研究支援費 1種「ケアロジーを創る――概念構築と学際的ネットワーク化」の研究について、学内外の若手研究者10数名を組織して取り組み年間10回の研究会実施してきている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究に取り組むにあたり、哲学・社会学・教育学等、人文社会科学関係の若手研究者との研究会をスタートさせてきている。それが研究の計画的推進のインテンシィブとなっている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き若手研究者との研究会を続ける。 2013年度は、「ケアロジーを創る」「ケアの思想を編む」テーマに中心的に取り組み、所属する日本哲学会・日本倫理学会・現代れ倫理研究会さらに日本女性学会等の場面で積極的に研究発表の機会をもちつつ、学内外の紀要等に投稿する予定である。 具体的には2013年度までに紀要等に3-4本の論文発表を追究する。 2014年度中の上半期は、科研費研究期間内の成果発表論文を精査する作業にあたり、年度末までに書籍としての刊行(版元・ナカニシヤ出版)を視野に入れた成果発表に繋ぐ予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究会会議費、研究出張、研究図書費、研究補助費(アルバイト)が主な支出費目となる。
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Research Products
(5 results)