2013 Fiscal Year Research-status Report
フェミニンの哲学とケアロジー 「女/母(わたし)」の視座から
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23520041
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Research Institution | Rissho University |
Principal Investigator |
金井 淑子 立正大学, 文学部, 教授 (50152773)
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Keywords | フェミニンの哲学 / ケアロジー / 女/母(わたし) / 身体性 / 臨床哲学 / ヴァルネラビリティ / ポスト・フクシマ / ケアの思想 |
Research Abstract |
本研究では大きくは二つのテーマ、すなわち「フェミニンの哲学」と「ケア野思想を編む、ケアロジーの構築」を扱っている。 実施年度3年目の段階で、本研究の「ケアロジーの構築」に関わる第二冊目の単著の刊行をみた。さらに、本研究スタート時点で日本社会を襲った3.11東日本大震災、ポスト・フクシマの状況を踏まえ、取り組んできた編著企画も刊行にこぎつけることができた。 更に今年度は、上記二冊の単・編著の刊行の他に、最終年度26年度末に刊行予定の「フェミニンの哲学」に収録予定の論稿二本をまとめることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
最終年度の平成26年度は、本研究に関わるこれまでの単著二冊、編著一冊の成果発表を踏まえて『フェミニンの哲学とケアロジー』を2015年2月の刊行に向けて成果発表をまとめる予定であり、計画年度内に四冊の単・編著の刊行にこぎつけることができそうであるのは、本研究がおおむね順調に進捗していると考えたい。
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Strategy for Future Research Activity |
現在までの達成度に記した通り、本研究課題の最終的成果として単著の刊行につなぐ予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
論稿「ポスト・フクシマの被曝男女のリプロの権利」に関わる現地調査として3月に予定していたチェルノブイリ視察について、ウクライナの政情不安定のため見合わせたことによる計画変更 ウクライナ状況はいまだなお安定せず、国内のポスト・フクシマ状況の視察に充てる予定である。研究テーマの「女/母の身体性」について、福島の女性・母親たちの意識状況についてヒヤリングを行う予定。
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Research Products
(5 results)