2014 Fiscal Year Annual Research Report
チベット仏教寺院補修作業のための基礎データ集成の作成と公開―現状記録と原型再現―
Project/Area Number |
23520075
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Research Institution | Koyasan University |
Principal Investigator |
奥山 直司 高野山大学, 文学部, 教授 (50177193)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加納 和雄 高野山大学, 文学部, 准教授 (00509523)
川崎 一洋 高野山大学, 文学部, 研究員 (50421293)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | チベット寺院 / 文化財保護 / 国際学術交流 / チベット美術・建築 |
Outline of Annual Research Achievements |
[研究目的]チベットの仏教寺院は近年急速に衰退荒廃しつつあり、物理的修復が急務とされている。中国国内外団体による修復が推進されてはいるが、前提とすべき基礎データが欠如しているため適確な補修がなされず、かえって文化財を損なうケースが往々にしてある。本課題は寺院修復作業に直接寄与しうる基礎データ集成の作成を目指す。その際、指標となる寺院を厳選し破損状況を確認し対策を立てた上で(1)寺院の本来の姿・機能を再現すべく空間論(建築・美術が宗教空間において本来有していた機能)を明かし、(2)建築・美術の独自性を明かすために印中文化交渉の影響を分析して総合的解明を目指す。
[研究実施状況]当該年度は、過去三年間に遂行した調査を総括するために、高野山大学(12月)およひ京都(1月)において研究集会をおこなった。さらには、ネパールのカトマンズにおいて補充調査をおこなった(1月25-2月1日)。以上の成果をすべてとりまとめ、班員全員の報告を一括して成果報告書を作成した。
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Research Products
(8 results)