2013 Fiscal Year Annual Research Report
大学におけるヴィジュアルリテラシー教育に関する調査・研究
Project/Area Number |
23520165
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
茂登山 清文 名古屋大学, 情報科学研究科, 教授 (10200346)
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Keywords | ヴィジュアルリテラシー / ギャラリー / 視覚文化 / 国際研究者交流 |
Research Abstract |
ヴィジュアルリテラシー教育へむけて,理論的な総括をおこなうとともに,実践的に研究を進めた.学内における芸術関連の資料を調査し,それをもとに作成した視覚教材を使用して,名古屋大学教養教育院プロジェクトギャラリー「clas」で,展示やワークショップをおこなった.また作品鑑賞と展示の再体験に関わるシステムの開発をすすめた.同時に,授業においても,ヴィジュアルリテラシーに関わる課題を試験的に導入し,その教育への手がかりを具体的に探った.それらの成果を論文,国際会議と国内学会で発表した. 2013年10月には,ヴィジュアルリテラシーの研究者でもあり制作者でもあるゲストを,カナダと英国(日本国在留中)から招き,国際シンポジウム「Academic Visuals, from the point of view of derection/production」を開催した.バウエン氏は,北米大陸におけるヴィジュアルリテラシーの現状を読み解きつつ,情報学との関連においてマルチモダリティをキーワードに講演し,トラン氏は日英比較の視点もまじえつつ,スナップ写真を取り上げてヴィジュアルリテラシーについて探究した.シンポジウムでは,他に,国内の研究者による10本の研究発表があり,情報学から認知学まで,横断的なジャンルのうちに文化の多様性と,ヴィジュアルリテラシー教育の共通性を確認することができた.また,それを元に論文集としてまとめた.
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