2012 Fiscal Year Research-status Report
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23520190
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Research Institution | Musashino Academia Musicae |
Principal Investigator |
中川 俊宏 武蔵野音楽大学, 音楽学部, 教授 (60459972)
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Keywords | 公立文化施設 / 芸術団体 |
Research Abstract |
前年度(平成23年度)に行ったアンケート調査の内容を分析し、日本音楽芸術マネジメント学会の第5回研究大会(12/2)において発表するとともに、同学会の学会誌「音楽芸術マネジメント」第5号に研究レポートを投稿した。 また、全国の音楽実演団体1,023団体に対してアンケート調査を行い、各団体の活動における劇場・音楽堂との提携の状況について調査・分析を行った。 アンケートの主な質問項目は、特定の劇場・音楽堂との提携の有無、提携している劇場・音楽堂の名称、提携を始めた時期・期間、具体的な提携内容、提携の利点と問題点、反対に提携関係にある劇場・音楽堂がない実演団体に対して、提携しない、あるいは提携できない理由、各実演団体の概要情報など。 アンケートの回収率は約20%であった。アンケートの回答をコンピュータにデータ入力し、集計を進めた。 さらに、特定の劇場・音楽堂と提携している3団体(岡山フィルハーモニック管弦楽団・瀬戸フィルハーモニー交響楽団・ヴォーカルアンサンブル津山)の各事務局を訪問して、劇場・音楽堂との提携の状況をヒアリングするとともに、劇場・音楽堂との提携が継続しなかった団体の例として、大阪交響楽団の事務局を訪問し、提携解消の経緯などをヒアリングした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成24年度に予定していた前年度調査結果の発表と新たな調査研究作業は概ね実施された。 但し、昨年度と同様、アンケートの発送に関わる作業に遅れが出てしまったため、アンケート調査結果の回収に遅れが出てしまい、分析作業が十分に行えず、25年度に引き継がれている。発送先の入力作業に手間取ったことが原因であり、アルバイトの人員の確保など、万全な作業体制作りが必要であると反省している。 また、冬から春にかけて予定していたヒアリングも、スケジュールの確保に難渋し、十分に行えなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は、前年度(平成24年度)にアンケート調査した結果の分析を進め、音楽関係の実演団体と公立文化施設の提携について研究発表を行う。 また、演劇関係の実演団体にアンケート調査を実施し、劇場との提携関係について調査する。併せて、いくつかの劇団にヒアリングを行い、それらの調査結果をもとに分析を行う。 さらに、最終年度の平成26年度は、舞踊関係の芸術団体に同様の調査を行い、調査結果の分析を進める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
図書購入費 20,000円(文化政策、アートマネジメント関係図書) 出張旅費 556,000円(札幌、静岡、名古屋、大阪、博多) 人件費・謝金 74,000円(アンケート発送、データ入力等) その他 50,000円(郵送費、交通費等) 合計 700,000円 (間接経費 210,000円)
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