2013 Fiscal Year Research-status Report
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23520190
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Research Institution | Musashino Academia Musicae |
Principal Investigator |
中川 俊宏 武蔵野音楽大学, 音楽学部, 教授 (60459972)
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Keywords | 公立文化施設 / 芸術団体 |
Research Abstract |
前年度(平成24年度)に行った全国の演奏団体に対するアンケート調査の内容を分析し、日本音楽芸術マネジメント学会の第6回研究大会(12/21)において「音楽実演団体と劇場・音楽堂の提携に関する調査報告」と題して発表するとともに、同学会の学会誌「音楽芸術マネジメント」第6号に「演奏団体と劇場・音楽堂の提携に関する調査報告」と題する研究レポートを投稿した。 また、全国の劇団・演劇制作団体に対してアンケート調査を行い、各団体の活動における劇場との提携の状況について調査・分析を行った。アンケートの発送にあたっては、年鑑類や統括団体のホームページに掲載されている各種のデータを統合して調査対象団体(発送先)リストを作成した。アンケートの主な質問事項は、特定の劇場との提携の有無、提携している劇場の名称、提携を始めた時期・提携している期間、提携に至った経緯、具体的な提携内容、提携の利点と問題点、反対に提携関係にある劇場がない劇団・演劇制作団体に対して、提携しない、あるいは提携できない理由、各団体の概要情報などであった。 アンケート回収後は、各劇団・演劇制作団体から得られた回答をコンピュータに入力し、集計を進める一方、特定の劇場と提携関係があると回答してきた劇団3団体(劇団道化、劇団ジャブジャブサーキット、劇団京芸)をサンプル的にピックアップし、各事務所を訪問して、劇場との提携の状況についてヒアリングを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度に予定していた前年度調査結果の発表と新たな調査研究作業は概ね実施された。 しかしながら、前年度ほどではなかったものの、アンケートの発送に関わる作業が速やかに進められたとは言えず、またアンケート調査結果の入力作業にも遅れが出てしまい、年度内における十分な分析ができなかった。前年度同様、アルバイトの人員の確保など、万全な作業態勢が整備されていなかったことに問題があると認識している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は、前年度(平成25年度)にアンケート調査を行った結果の分析を進め、劇団・演劇制作団体と劇場との提携について研究発表を行う。 また、舞踊の実演団体にアンケート調査を実施し、劇場との提携関係について調査する。併せて、いくつかの舞踊団体にヒアリングを行い、それらの調査結果をもとに分析を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成23年度の初年次以来、調査旅費が使い切れずに持ち越されている。文化施設や芸術団体にヒアリングを行うため、全国を積極的に調査して回る予定であったが、日程的に都合をつけることが難しく、断念せざるを得ない状況が続いてきていることによるものと思われる。 平成26年度は可能な限り積極的にヒアリングに出向きたいと考えている。
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