2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23520193
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Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
暮沢 剛巳 東京工科大学, デザイン学部, 准教授 (80591007)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江藤 光紀 筑波大学, 人文社会科学研究科(系), 准教授 (10348451)
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Keywords | 大阪万博 / EXPO / 日本国博覧会 / 前衛芸術 / ブリュッセル万博 / モントリオール万博 |
Research Abstract |
研究の概要は次のようなものである。日本万国博覧会(1970年。以下大阪万博と記す)における前衛芸術運動について、美術家・建築家・デザイナー・音楽家が協同した企画に焦点を絞り、基礎的な資料を調査・収集する。次にこれらの動きを戦後の国際的な前衛の流れの中に位置づける。ブリュッセル万博やモントリオール万博など先行する戦後の万博、そして大阪万博後の動きにも着目し、それらにおける同種のプロジェクトを調査・研究することにより、万博という場が総合芸術の表現に対しどのような可能性を与え、それを実現したのか、さらにはそれが戦後の前衛芸術運動においてどのような位置を占めていたのかを検討する。 以上の概要を踏まえ、暮沢と江藤の両名は3年計画での調査に着手し、23年度、24年度ともに両名合同での海外出張を実施し、現地調査や文献収集を行ったほか、研究成果の蓄積を図るべく出版社のウェブサイト上での定期的な論文発表を開始した。 そして最終年度に当たる25年度は、本研究に当たっては、引き続き現代の万博の調査が不可欠と考え、暮沢・江藤の両名で夏に2000年のハノーバーの万博会場跡地を訪れ、現地調査や文献収集を行った。また冬には、H24年にモントリオールでの調査後に訪れたニューヨークでの39年及び64年の世界博の調査がハリケーンの影響で不十分だったことを補うべく、ニューヨークでの再調査を計画したが、スケジュールの都合でこの調査は暮沢が単独で行うこととなった。またH24年度に引き続き、研究成果をまとめるべく相互の論文の執筆・発表や聞き取り調査を行った。これら3年間の研究成果の総体は、近々暮沢と江藤の共著書という体裁で発表される予定である。
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Research Products
(6 results)