2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23520197
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Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
赤井 敏夫 神戸学院大学, 人文学部, 教授 (00192873)
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Keywords | 映像学 / インド映画 / 南アジア / ヒンドゥー教 / 民俗芸能 / テルグ語 |
Research Abstract |
平成24年度の聞き取り調査で得た成果を学術論文「新興中産階級のインド映画受容~バンガロールの事例を中心に ~」として『人間文化』32号に発表した(平成26年1月刊行)。 平成24年度に引き続きテルグ語/タミル語映画を中心にDVDメデイアの神話映画を収集し、それらに共通して観察できる映像表現上の類型を項目化することに努めた。特に前年度に引き続き神話映画に領域的に隣接するフォークロア映画の代表作を比較検証し、神話映画と共通する特定の映像イディオムを抽出することに努めた。 平成26年2月25日~3月13日にかけてシンガポール、インドにて現地調査を行った。シンガポールでは前年度に引き続きインド人コミュニティの観客動態の調査を行った。インドでは①ハイダラバードでテルグ語映画の撮影現場を取材し、制作スタッフや俳優から聞き取り調査を行った。②プネーのNational Film Archive of Indiaを訪問し、文書館にてデヴォーショナル映画に関する文献調査、また同研究所のChabria Sresh教授と無声映画期の神話映画に関して情報交換を行った。③バンガロールのCentre for Study of Culture and Societyを訪れ同研究所上級研究員のSV Srinivas博士と神話映画とフォークロア映画に関する情報交換を行った。③ケーララ州でオラヴァコーデ寺院の祭礼を調査、また神話映画のロケ地に使われていることの多い古典芸能学校カラーマンダラムを調査した。 平成25年度より導入したキャプチャリング・システムを用いて劣化の激しい映像メディアから重要な映像の抽出に努めた。
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