2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23520250
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
金 任仲 明治大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (30599577)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
袴田 光康 静岡大学, 人文社会科学部, 准教授 (90552729)
堂野前 彰子 (岡本 彰子) 明治大学, 文学部, その他 (50588770)
林 雅彦 明治大学, 法学部, 教授 (30139448)
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Keywords | 華厳縁起 / 明恵 / 元暁 / 義湘 / 善妙 / 高山寺 |
Research Abstract |
最終年度の平成25年度は、国内外の学会・研究会に参加し、研究発表を行った学術論文を日本語と韓国語で執筆して国内外の学術雑誌に投稿しながら、仏教法語に関する明恵と新羅僧元暁・義湘の思想や言説に対し、諸文献の該当箇所のデータベース化の作業を完了した。これと併行して、元暁と義湘の関連の寺と霊場、及び文献資料の調査を行った(2013年4月28日~5月2日)。とくに、義湘とゆかりのある中国の終南山至相寺・興教寺・華厳寺・香積寺などの現地踏査を通して得られたた資料は、今後の研究のために大きな収穫であった。また、元暁と義湘の仏教説話に関する資料収集と共に、研究分担者林雅彦氏から日本と韓国の諸文献の引用についての意見交換や専門的知識の供与・助言をいただいたことは、本研究において大いに寄与するだろう。これから本研究の研究成果をまとめ、著書の出版準備を進める予定である。 研究成果としては、義湘と明恵との関わりをめぐって、『華厳縁起』・『三国遺事』を中心に検討し(『アジア遊学169『三国遺事』の新たな地平』、勉誠社、2014)、また元暁の『金剛三昧経論』縁起説話について、日韓両国の関連資料を比較分析した(『淵民学志』21、2014)。袴田光康「『三国遺事』研究の始発と現在―檀君神話をめぐって」(『アジア遊学169『三国遺事』の新たな地平、勉誠社、2014)、同「『三国遺事』における神仏習合―帝釈信仰と護国思想」(『アジア遊学169『三国遺事』の新たな地平』、勉誠社、2014)、林雅彦「韓国寺院に魅せられて二十五年」(「国際熊野学会会報」20、2013)、同「日本の絵巻の諸相」(『いすみあ』6、2014)などがある。
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Research Products
(15 results)