2011 Fiscal Year Research-status Report
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23520260
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
赤間 亮 立命館大学, 文学部, 教授 (70212412)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 版本 / 板木 / 書籍閲覧システム / ポータル・データベース / 書誌 / デジタルアーカイブ / 国際情報交流 / イタリア:アメリカ |
Research Abstract |
1,資料へのダメージを極力抑え、かつ高速でデジタル化ができる版本に特化したデジタル撮影システムを開発した。このシステムに採用されているNikonデジタルカメラのRAWデータのコーデックが公開され、フリーソフトのみでデジタル画像処理の全行程が行えるようになったので、画像処理の標準マニュアルが策定できた。また、WEB上で閲覧可能にするファイル処理手法のマニュアル化も進めた。2,サンプルコレクションとしてとりあげた立命館大学所蔵品、マレガ文庫、フリーア美術館の内、フリーア美術館所蔵プルヴェラ-コレクションについては、フリーア美術館の学術目録化プロジェクト(ゲティ財団助成金)との共同化が実現したため、インターンに上記のシステムと撮影方法を教育するワークショップを実施することができた。これにより、大規模なデジタル化が実現できた。それをうけ、同様のプログラムをマレガ文庫でも実施することにより、効率的なサンプルコレクションのデジタル化が進んでいる。3,正確な書誌記述を可能とする研究用書籍閲覧システムの第1版を作成した。当初の計画通り、板木や出版史料との連動が実現できた。版本画像閲覧システム構築がすなわち新版本書誌記述法の再構築であることを実感させるもので、版本の書誌記述が関連分野の研究基盤を底上げするのみならず、さまざまな学術的考察上の最大の武器になることを確認できるものと確信した。また、上記システムを基盤にして、他機関公開サイトとのリンクによるポータル・データベースを開発し、リンクデータを蓄積した。4書誌記述法の再定義のための先行事例の調査は、文献史料・目録の収集に努めた。5本研究の目的や現状を公開し早い段階で外部評価を受けるため、EAJS、EAJRSなどの国際学会、日本国内の関連研究会、シンポジウムでの発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ほとんどの研究内容面で当初通り、あるいはそれ以上の進展があったが、過去の書誌記述法との比較分析のみ、資料収集で終っており、分析面が進まなかった。ただし、ある程度、過去の記述法を踏まえて公開されているWEB上の書誌目録については、ポータル・データベースの開発時に分析ができており、事実上は分析が進んでいるとも言える。
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Strategy for Future Research Activity |
前項における問題点は、すでに関連資料の収集ができており、2012年度でもって、遅れは挽回できる。その他は、順調に進んでいるので、引続き、新書誌目録法そのものとなっている版本画像閲覧システムの改訂・進化、ならびにサンプルデータの収集に努める。研究費は、ほぼ執行したが、1000円以下の残額であったため、次項に記す研究費の有効な活用を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度は、消耗品(記録媒体)の購入費の一部に宛てる。
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Research Products
(5 results)