2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23520260
|
Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
赤間 亮 立命館大学, 文学部, 教授 (70212412)
|
Keywords | 版本 / 板木 / 書籍閲覧システム / ポータルデータベース / 書誌 / デジタル・アーカイブ / 国際情報交換 / イギリス:イタリア |
Research Abstract |
1,昨年度までの書誌記述法調査とヒアリングにより、新たな書誌記述を可能とする書籍閲覧システムを策定した。これにより、システム上、書籍の成立に関る情報、写本の転写状況、板本の刊行状況について、記述するフィールドが重要であるとの結論に達し、修正を加えた。また、国文学研究資料館が運用する「古典籍総合目録データベース」が持つ、著作IDが、関連書誌に結びつく重要なIDであることを確認、本データベースにも項目として持つことにした。ただし、古典籍総合目録データベースが持つ、著作ID、書誌ID、著者IDは、詳細な書誌データと直接リンクしておらず、システム連動上の限界があることも確認できた。 2,全世界に散在する日本の古典籍を収載する書誌閲覧システムに必要な重要な要件として、(1)各所蔵者別に閲覧システムを用意し、(2)それぞれに一般公開利用・管理者利用のサブシステムを用意した。これにより、閲覧出来る画像の解像度も、それぞれのシステムによってコントロールできようにした。 3,文系利用者のパワーポイント等を使った画像提示時において、典拠・所蔵者表示が、技術不足から一般的におろそかになる傾向が強い点を考慮して、全画像に所蔵者のクレジットを入れるソフトウェアを導入し、クレジット表示を開始した。 4,プラハ国立美術館、ケンブリッジ大学図書館(新規)、大英博物館、マレガ文庫、EFFEコレクション、Ebiコレクションのデジタル化を実施し、画像処理の上、サバーにアップした。 5,2012年度以降にデジタル画像を収集した組織の所蔵品について、鋭意書誌データの付与につとめながら、新書誌記述法に則ったデータによる古典籍閲覧システムの微修正を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
書誌情報検証対象素材所蔵機関の内、以上の膨大な情報収集ができたプラハ国立美術館(650件)、大英博物館(3000件)、E. Tiniosコレクション(700件)について、画像の提供が、予想以上に遅れたため情報整理の開始が遅れ、作業が後半にずれ込んだ。さらに、重大なのは、サレジオ大学マレガ文庫(1000件)の画像情報も、最終年度後半に完成して入手できたが、予想を上回る膨大な情報量となり、整理作業がずれ込み、これらの情報を使って開催する予定であった研究集会の開催が遅れてしまったため。
|
Strategy for Future Research Activity |
画像情報整理(未処理分、12万件)の書誌情報確認作業を早急に進める。これを使い、DBを利用する研究協力者を拡大し、2013年度に開催を目標にしていた”整理された情報やデータベースを使った本研究の内容を評価するための研究集会”を開催する。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
調査対象機関の内、予定以上の膨大な情報収集ができたプラハ国立美術館(650件)、大英博物館(3000件)、E. Tiniosコレクション(700件)について、画像の提供が遅れたため情報整理の開始が遅れ、サレジオ大学マレガ文庫(1000件)の画像情報も、最終年度後半に完成して入手できこの整理にかかって整理作業がずれ込み、これらの情報を使って開催する予定であった研究集会の開催が遅れてしまったため。 画像情報整理(未処理分、12万件)、書誌情報確認作業の謝金。 ならびにこれによって整理された情報やデータベースを使った、本研究の内容を評価するための研究集会の開催における協力者(講師)への旅費・謝金として使用する。
|
Research Products
(4 results)