2013 Fiscal Year Research-status Report
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23520265
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| Research Institution | Kobe College |
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Principal Investigator |
藏中 さやか 神戸女学院大学, 文学部, 教授 (80309426)
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| Keywords | 歌題集成書 |
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| Research Abstract |
歌題集成書のうち、特に明題部類抄に注目した研究を遂行した。陽明文庫に蔵される歌題集成書が明題部類抄を特殊な形態で書写したものであることを明らかにし、そこから考えられる歌題集成書の概念とともに論文発表をおこなった。
また永青文庫に蔵される明題部類抄1冊を実見し、その本文の特徴を明らかにした。同書は、既に井上宗雄氏によって第二類本の１つとして紹介されるところのもので、細川幽斎奥書本として知られる。奥書には「以三條羽林御本令書之校合訖」とある。巻２・４～７において、本文の脱落が発生している。特に、巻６末尾から７冒頭にかけてが欠落しており、巻７は巻首を欠く状態である。具体的には以下の通り。●巻２ 現存六帖まであり、その後、欠。●巻４ 目録部分に巻３との重複書写がある。本文は５催事まであり、その後、欠。●巻５ 文集百首部分、欠（ただし、最終１行のみあり）。●巻６ 一字抄題部分、欠。十首題部分に目移りにより脱落あり。●巻７ 巻首部分、欠。同類本の版本と比すると、五首題が１催事多い、一首題の配列二箇所が異なる、一首題の詠作年次注記に「一本」「イ」という傍書がある、という違いが見受けられた。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね順調に進行中である。ただし予定していた外部機関閲覧のうち、日程の都合により実行できなかったところがあり、その点が順調であったとは言い難いところとなる。
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| Strategy for Future Research Activity |
最終年次となるためまとめに向けて成果を集約していく。そのためには、これまで集積したデータを和歌史的な事項と照らし総合的な見解を導く必要がある。また前年度までに閲覧し終えていない外部機関での資料閲覧を実行し、網羅的なデータを集めていく。
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| Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
最大の理由は、当初予定していた書陵部、東北大図書館及び島原松平文庫閲覧が日程の都合で実現しなかったため。
また前々年度までに当初予定の資料複写が順調に進行しており、前年度の資料複写が少なかったため。
外部機関の資料閲覧と国立九州博物館など諸機関で開催される関連展示の閲覧によって、より多くの関連資料と情報を入手したい。
また閲覧後の資料整理および関連図書の購入を予定している。
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Research Products
(1 results)
