2011 Fiscal Year Research-status Report
アメリカン・ルネッサンス文学にみる旅の表象と旅行文学の系譜
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23520306
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| Research Institution | Hiroshima University |
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Principal Investigator |
城戸 光世 広島大学, 総合科学研究科, 准教授 (10351991)
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| Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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| Keywords | 国際情報交流（アメリカ） / アメリカン・ルネサンス文学 / ナサニエル・ホーソーン / 旅行文学 |
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| Research Abstract |
今年度は、共訳書『ピーボディ姉妹』（南雲堂、2012年刊行予定）の原稿準備及び最終調整に従事し、その間随時出版社及び著者Megan Marshall氏との連絡を行った。またMarshall氏には2012年5月25日日本大学で開催予定の日本ナサニエル・ホーソーン協会年次大会講演その他日本でのワークショップへの登壇を依頼するため、その招聘準備も現在進めている最中である。また同ホーソーン協会年次大会ワークショップにて、ホーソーン家の旧大陸旅行とソファイア・ホーソーンのイタリア旅行紀Notes in England and Italyについて自ら発表を行う準備も進めている。論文としては、ホーソーンの『大理石の牧神』を旅行記とロマンスの混淆として分析する論文を執筆し、共著『アメリカ文学とカウンター・ナラティヴの形成』（音羽書房鶴見書店、2012年刊行予定）に掲載されることが決まっている。一方ナサニエル・ホーソーン協会の2010年大会ワークショップで発表した、ホーソーンの住居観・家族観を彼の長編二作目『七破風の家』の作品分析に絡めて論じた論考、「もう一つのファミリー・ロマンス――ハウスキーピングの物語として読む『七破風の家』」が、共編著『迷宮のロマンス』（仮）（英宝社）に所収され、2012年刊行予定である。その他今年出た成果としては、環境を巡る現代英語圏文学作品を紹介する共編著『オルタナティヴ・ヴォイスを聴く―エスニシティとジェンダーで読む現代英語環境文学103選』（音羽書房鶴見書店、2011）と、報告論文「シリーズ・エコクリティシズムの名作――The Color of Nature:Culture, Identity, and the Natural World 」『エコクリティシズム・レヴュー』第3号（2011年）がある。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2011年度は、ホーソーンの旅行紀とアメリカの旅行文学の系譜について、またフラーやソファイア・ホーソーン、ハリエット・ビーチャー・ストウら女性作家のヨーロッパへの旅の実態やその旅行記について、夏から秋にかけては順調に資料収集と調査・分析が進み、その成果も共著論文として2012年刊行予定の研究書に所収されたり、あるいは研究成果として次年度に発表を行ったりする予定であるが、2011年末に妊娠が思いがけず判明したため、春のヨーロッパ出張での資料収集と調査が行えなかった。それについては体調が戻り復職して以降に行う予定である。
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| Strategy for Future Research Activity |
2012年前半には、2011年度に行った調査研究の成果として、三冊の共著、一冊の翻訳書の刊行予定が順調に進んでおり、5月には海外からの招聘講演者とともにワークショップを行い、また全国学会でのワークショップでも発表することが決まっている。ただし後半は産休・育休を取る予定であるため、研究計画については半年ずれることが予想されるが、来年度には再び同研究課題についての調査研究を再開する予定であり、その際にはこれまで取り上げることのできなかった女性作家たちの旅行記を中心に研究を薦める予定である。
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| Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度については、前半に共著所収論文の執筆出版と、学会等におけるその成果発表、さらには研究調査に不可欠な資料収集と機械設備の充実に主に研究費を使用する予定である。体調の関係では次年度に海外での資料収集が不可能となる可能性は高いが、その分は再来年度以降に後回しとし、国内において収集可能なものに主に焦点を当て、それをもとに学会での発表及び論文投稿を目指す予定である。
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Research Products
(2 results)
