2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23520325
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Research Institution | Takushoku University |
Principal Investigator |
大森 裕二 拓殖大学, 工学部, 准教授 (40384698)
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Keywords | アメリカ演劇 / Eugene O'Neill / Tennessee Williams |
Research Abstract |
平成24年度は、まず7月にアフリカ系アメリカ劇作家 August Wilson をテーマに開催された日本アメリカ演劇学会全国大会1日目の司会を担当し、大会に合わせて Wilson 作品の再読及び未読の評論書の通読作業を行なった。 その後、Eugene O'Neill の Strange Interlude, The Iceman Cometh, Hughie の3作に的を絞り、作品の再読と思考の練り直し、関連資料の通読、ノート作成等の作業を行なった。 また昨年度末にほぼ執筆完了した Tennessee Williams の The Two-Character Play 論の細部を修正し、公表した。Williams については、その全体的作家像を捉えなおすために、後期作品群を中心に作品の再読と関連資料の収集通読を行ない、研究の一環として後期一幕劇 The Gnadiges Fraulein の翻訳作業を進めた。夏季休暇期間中にはニューヨークに赴き、O'Neill 及び Williams 関連の映像資料・文献に多く当たることができた。 O'Neill については、年明けの1月にアメリカ演劇上演研究会において初期一幕劇 Before Breakfast についての口頭報告を行なった。その他、同じく1月に現代演劇研究会月例会で David Lindsay-Abaire の Rabbit Hole について研究報告を行なうなど、新しい劇作家作品の通読と理解にも努めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は学会での司会業1回、口頭での研究報告を2回行ない、特にオニール初期作品群の再考、20世紀後半以降に活躍する比較的新しい作家作品の研究を行う等、幅広い研究活動ができたたため。
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Strategy for Future Research Activity |
プロジェクトの最終年度となる平成25年度は、研究成果を学会で口頭報告することを視野に入れて、研究活動を継続する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
関連書籍の収集のため、物品費として使用する予定である。
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Research Products
(3 results)