2011 Fiscal Year Research-status Report
ホロコーストの生存者の日記、回想と作品 ー 子供と青少年を中心に
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23520387
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
F・V・U Dobra 山口大学, 大学教育機構, 教授 (30403645)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | ホロコーストの子供たち |
Research Abstract |
1.この研究は第二次世界大戦の前や間、また戦後に子供や若者であった、ホロコーストの生存者の直接の体験を明らかにする。その際回想録や日記の相違や共通点、互いの関わり合いに言及する。体験を直接描いたものとして子供たちにも社会にも重要であった一連の日記は、戦争の混乱や日記の著者が迫害者に対する危険に直面したことで失われた。、2.この研究はユダヤの子供や若者が1933年から1945年にかけて、また戦後経験した悲劇を描写する。この研究は迫害の計画的な助長や、ゲットー化、追放に対する不安を描く。この不安は最終的に被迫害者は潜伏するというアイデアになってゆくが、これはいつも成功したわけではない。子供や若者が追放された時、彼らが不幸中の中にも幸運を持っていれば、両親や兄弟がいることが彼らを助けたのである。彼らが生きのこることを約束したのはしかししばしば単なる両親のヴィジョンに過ぎなかった。学ぶこと、画を描くこと、詩を書くことならびに演劇を演じることは子供たちに尊厳を与え、将来に備えるのに役立った。こうした日記は戦後記憶をたよりに再構成されねばならなかった。他方で、失われることなく残った日記や詩や絵、写真は回想録の中に収められた。戦後すぐに、生き残った人々は過去を忘れ、新しい人生を築こうとしたが、他方では記憶を問うことは行われなかった。トラウマのような経験を報告するのにやぶさかでない生存者の数が増えるまでに。3.こうした日記は戦後記憶をたよりに再構成されねばならなかった。他方で、失われることなく残った日記や詩や絵、写真は回想録の中に収められた。戦後すぐに、生き残った人々は過去を忘れ、新しい人生を築こうとしたが、他方では記憶を問うことは行われなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
インタビューをしたいユダヤ人見つけましたが、一人だけしか受けてもらえず他の方はホロコーストの思い出が痛いので話ししたくなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
日本国内は8月に出張したい。しかしまずその時代のインタビューの相手に接触できるかどうかを確信しなければならない。その他2012年の後期の、授業のない月曜日には広島と東京のホロコーストセンターを訪ねたい。今学期の月曜、休日、春休みを私の資料の整理に費やしたい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
23年度の未使用額と24年度の交付額は旅費(東京、広島、埼玉、フランクフルト、ライプツィヒ、ベルリン、プラハとブタペスト)、本、物品に使用予定。
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