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2011 Fiscal Year Research-status Report

マレーシア華文文学の総合的研究―李天葆・黄錦樹・梁靖芬を中心に―

Research Project

Project/Area Number 23520425
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

楊 暁文  名古屋大学, 国際言語文化研究科, 教授 (60314142)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2015-03-31
Keywords国際情報交流 中国
Research Abstract

平成23年度は、研究計画のとおり、基礎資料・基礎文献の収集をすると同時に、以下のような意義ある研究を行い、成果を収めました。1、研究の全体像を示しました。本研究「マレーシア華文文学の総合的研究」はそのサブタイトルが示しているように今日のマレーシア華文文学界を代表する李天葆・黄錦樹・梁靖芬を中心に行うものです。研究を始めるにあたって、研究の全体像を示す必要があり、加えて研究の現況、そして長期的なビジョンを示す必要もあります。ゆえに、論文「李天葆・黄錦樹・梁靖芬研究」を書き、『言語文化論集』第三十三巻第一号によって公表しました。日本において、公表された李天葆・黄錦樹・梁靖芬に関する学術論文としては、初めてのようです。2、マレーシア華文文学のルーツを探りました。マレーシア華文文学の過去(歴史)を抜きにしてはマレーシア華文文学の現在は語れ得ません。それゆえ、マレーシア華文文学のルーツを探ろうと、「マレーシア華文文学の原点―方北方作品『ニョニャとババ』論」に取り組み、その研究成果を論文にまとめて『言語文化論集』第三十三巻第二号に発表しました。方北方(ファン・ペイファン)はマレーシア華文文学界の草分けと目されている人物で、本論文では、その代表作『ニョニャとババ』に焦点を絞り、それを深く分析することによって、マレーシア華文文学とは何か、その原点はどこにあるのか、といったマレーシア華文文学を研究する際に避けては通ることのできない問題を考えてみました。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究のメインタイトルは「マレーシア華文文学の総合的研究」であるため、その研究成果もマレーシア華文文学についてのものでなければなりません。平成23年度の研究成果のいずれもマレーシア華文文学と切っても切れない関係にあるので、「おおむね順調に進展している」にした理由のひとつです。 もうひとつの理由は本研究のサブタイトルにあります。本研究のサブタイトルは「李天葆・黄錦樹・梁靖芬を中心に」です。ゆえに、本研究の成果も「李天葆・黄錦樹・梁靖芬」とかかわりあいをもつものでなければなりません。日本において下記の三作家についての初めての学術論文となるらしい「李天葆・黄錦樹・梁靖芬研究」を公表しましたので、「おおむね順調に進展している」にしました。

Strategy for Future Research Activity

今後の研究の推進の方策は下記のとおりです。1、マレーシアへ出かけ、日本におけるマレーシア華文文学研究の歴史、現況そして将来像を積極的に発信します。日本において、これまでマレーシア華文文学についての研究は皆無、というわけではありませんでした。しかし、ややもすれば受信型の研究になりがちだったため、世界華文文学研究界にあまり注目されていないのが実状のようです。ゆえに、積極的にマレーシアなどで日本におけるマレーシア研究の成果をアピールします。2、引き続き資料収集をします。3、収集した貴重な資料を研究したうえ、学術論文を書き、そして社会に公表します。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

次年度の研究費の使用計画は以下のとおりです。1、「第四届馬華文学国際学術研討会」(第四回マレーシア華文文学国際学術シンポジウム。於クアラルンプール、2012)に関する諸費用。現時点では、上記の国学学術シンポジウムにマレーシア・中国・・シンガポール・韓国・イタリア・ベトナムなどの国から多くの研究家や学者が出席する予定で、わたくしは招聘されている、日本からの唯一の参加者であるらしいです。2、その他の国や地域の専門家や研究者との情報交流・意見交換に使用する費用。3、日本では、マレーシアの書籍、特にマレーシア華文文学関係の書籍の入手が難しいです。工夫して貴重な資料収集に努めます。そのために研究費を使用する計画です。

  • Research Products

    (2 results)

All 2012 2011

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] マレーシア華文文学の原点―方北方作品『ニョニャとババ』論2012

    • Author(s)
      楊暁文
    • Journal Title

      言語文化論集

      Volume: 第三三巻第二号 Pages: 129-139

  • [Journal Article] 李天葆・黄錦樹・梁靖芬研究2011

    • Author(s)
      楊暁文
    • Journal Title

      言語文化論集

      Volume: 第三三巻第一号 Pages: 157-166

URL: 

Published: 2013-07-10  

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