• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2012 Fiscal Year Research-status Report

説話の超域文化性に関する基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 23520434
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

佐藤 利行  広島大学, 文学研究科, 教授 (80178756)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 河西 英通  広島大学, 文学研究科, 教授 (40177712)
高永 茂  広島大学, 文学研究科, 教授 (10216674)
深見 兼孝  広島大学, 国際センター, 准教授 (20173312)
佐藤 暢治  広島大学, 北京研究センター, 教授 (90263657)
本田 義央  広島大学, 国際センター, 准教授 (80253037)
Keywords超域文化 / 東アジア / 仏教説話 / 仏教教義 / 受容と伝播
Research Abstract

本研究の目的は、インドから中国・朝鮮・日本・チベット・モンゴル等東アジア全域に展開した仏教説話の各地における受容と伝播の様相を解明することにより、仏教説話を汎東アジア的な超域文化としてとらえなおす新たな視点を提供することである。アジア各地域の文化の一部をなす仏教説話が、なぜ各地域に受け入れられたのか、伝播の過程はどうであったか、各地域に共通して受け入れられた説話があるか、このような問題について従来の研究はあまり関心を向けてこなかったようである。アジア各地域を専門とする研究者が共同してこれらの問題を論じるための資料を収集・分析することにより、将来の総合的研究の基礎を確立する。
平成24年度の研究実施計画は、前年度の調査を継承する形で個別地域の基礎資料収集を継続し、それらの比較対照を開始するというものであった。日本担当の河西と高永は、河西が東日本、高永が西日本を主として担当し、佐藤利行は中国語の一次資料を担当し、資料収集・整理を継続するとともに分析・比較を行い 深見は朝鮮資料を担当し、一般向けに編集された仏教説話集を入手、内容を読み進め、佐藤暢治はモンゴル資料を担当し、パンチャタントラ等から今後の比較研究の資料となる説話を収集・整理を継続するとともに分析・比較し、本田はインドの資料を担当し、11月にインド各地でインド説話関係の写本を収集、現在整理中である。また、海外協力研究者であるある楊措毛はチベット資料を担当し、チベット仏教説話について資料整理・目録作成を継続した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本年度の目的は、前年度に引き続き個別地域の基礎資料収集をすすめ、汎東アジア文化としての説話研究を推進するため、比較対照という視点からの分析・研究を行うということであった。担当地域によって多少の相違はあるものの、各地域の資料収集は、順調に継続できた。また、定期的な研究会の開催こそ実現しなかったものの、関連の学会において、インド、中国、日本に伝播・受容された仏教説話がそれぞれの地域でどのような意味をもったか、という視点からの報告を行うことができ、比較対照という視点から汎東アジア文化として仏教説話を研究する基礎が固まりつつある。以上のことから研究は概ね順調に進行しているということができる。

Strategy for Future Research Activity

最終年度である平成25年度は次のように研究を推進する。まず、資料収集と分析を継続し、基礎資料を充実させ、それらの比較対照を行い、内容を分析する。前年度のインドに引き続き、今年度はモンゴルでのフィールド調査を予定している。それらの資料に基づき、研究組織のつながりを利用した比較研究を行い、年度末には成果報告書の作成、シンポジウムの開催等により、本「基礎的研究」を更に発展継続させるための基礎を固めることをめざす。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

次年度に使用する予定の研究費があるが、これは、研究の進捗状況との兼ね合いから、より効率よく資料を収集するため主として資料収集旅費等の旅費執行を次年度としたためである。次年度の海外でのフィールド調査は既に日程確定しており、その他特に変更はなく、次年度の研究費と合わせて執行予定である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2013 2012

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 六朝漢語研究―「佛説菩薩目炎子經」の場合―2012

    • Author(s)
      佐藤利行
    • Journal Title

      広島大学大学院文学研究科論集

      Volume: 72 Pages: 1-12

  • [Journal Article] 王羲之書翰中的詞彙2012

    • Author(s)
      佐藤利行、趙建紅
    • Journal Title

      語言文化比較研究

      Volume: 1 Pages: 10-17

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 仏教説話の伝播と受容2013

    • Author(s)
      本田義央
    • Organizer
      中日言語文化比較学会
    • Place of Presentation
      広島大学
    • Year and Date
      2013-03-08

URL: 

Published: 2014-07-24  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi