2011 Fiscal Year Research-status Report
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23520435
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
根ヶ山 徹 山口大学, 人文学部, 教授 (20218267)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾崎 千佳 山口大学, 人文学部, 准教授 (50335759)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 準漢籍 / 中国文学 / 日本文学 |
Research Abstract |
平成23年度に行った作業は、以下のとおりである。1.先ずは書誌採録項目の策定を行った。準漢籍につき採録すべき書誌項目を策定し、その結果を反映したエクセルファイルを作成した。採録すべき書誌項目とは、四部分類・書名・巻数・撰者・鈔刻・分類番号・旧蔵者(印記等)・備考・データ採録者の9項目である。項目については、状況に応じて適宜補正を行うこととした。2.次いで未整理本の書誌調査を行った。本学総合図書館に架蔵される旧制山口高等学校・旧制山口高等商業学校・旧制山口経済専門学校旧蔵の準漢籍、及び庶民資料に含まれる準漢籍、人文学部に架蔵される旧制山口高等学校旧蔵の準漢籍、及び新制大学発足後の購入等による準漢籍、経済学部東亜経済研究所に架蔵される旧制山口高等商業学校・旧制山口経済専門学校旧蔵の準漢籍については未整理である。そこで、1.で策定された9項目を中心に順次書誌調査を行った。ただし書誌調査については、完全に終了していない。3.更にメタデータの入力作業を行った。既存の目録である『明倫館・山口明倫館・越氏塾旧蔵和漢書目録』(蘒永秀夫編、1989年、山口大学附属図書館発行)から準漢籍を抽出し、当該メタデータを1.で策定された書誌項目にあてはめつつ、エクセルファイルに入力した。2.で新たに採録された書誌データについても、順次エクセルファイルに入力した。また目録の備わっていない総合図書館所蔵の庶民資料、人文学部所蔵の準漢籍についても、同様に書誌データに基づき、エクセルファイルへの入力作業を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
蔵書量が極めて厖大であること、更に研究協力者の確保が困難であったことから、『山口高等商業学校東亜関係図書目録』・『山口大学附属図書館所蔵棲息堂文庫目録』・『若月紫蘭文庫目録』については、まったく着手できていない。次年度以降、順次調査を行い、データの作成に着手したい。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度までメタデータの入力作業を行った上で、エクセルファイル上で四部分類に従って配列し、『山口大学所蔵準漢籍分類目録』(仮称)の礎稿を作成する。更に、作成した礎稿を入稿し、校正刷りの状態で、原典との再照合を数度にわたって行い、『山口大学所蔵準漢籍分類目録』(仮称)を完成させる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度は、上述のように研究協力者の確保に困難を極めたため、やむなく次年度使用額の発生に至ってしまった。次年度以降は、書誌調査、メタデータ入力を経常的に行うことができる研究協力者の確保に努めたい。 次年度は本年度に引き続き、以下の作業を行う。4.メタデータの入力作業=研究協力者8名 前年度に引き続き、メタデータの入力作業を進める。5.既刊目録掲出分の書誌調査=研究代表者および研究分担者 3.4.既刊目録分のメタデータ入力作業終了後、1.で策定した項目の採録洩れがないかどうか点検し、洩れの認められたものについては、原典と照合しつつデータの完備をはかる。
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