2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23520460
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
町田 健 名古屋大学, 文学研究科, 教授 (60190378)
|
Keywords | 時制 / アスペクト / 動作態 / 定性 / 数 / 主題 / 事態 / 言語類型 |
Research Abstract |
本年度は研究の最終年度であり、これまでの3年間実施してきた研究を最終的にまとめる作業を行った。文の時間的特性を決定する最大の要因は動詞が表示する事態の枠組みの時間的特性であるが、これに関してはすでに研究の蓄積があるため、本年度はその合理性を確認するにとどめた。本年度の課題として取り組んだのは、動詞とともに文を構成する名詞(主語、目的語、状況語)が表示する事物の性質と、動詞の時間的特性がいかにして複合されて、文の時間的特性を決定するかのメカニズムである。これに関しては、事物の数量的特性、定性、事物が時間軸上で占める位置等の要因が関与しているのであるが、これらの特性と動詞の時間的特性が複合される過程を考察・分析した。この過程によって導出される事態の時間的特性が、文の最終的な時間的特性となることを明らかにした。この考察結果に妥当性があることを、英語、フランス語、ラテン語を中心とするヨーロッパ諸言語と、日本語、さらにアメリカ先住民諸語のうちチェロキー語を対象として検証した。
|
Research Products
(1 results)