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2012 Fiscal Year Research-status Report

対象年齢別言語マッピング・モニターコーパスの構築と実践的応用

Research Project

Project/Area Number 23520473
Research InstitutionTamagawa University

Principal Investigator

飯村 龍一  玉川大学, 経営学部, 教授 (80266246)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 加藤 澄  青森中央学院大学, 経営法学部, 教授 (80311504)
Keywords談話分析 / 選択体系機能言語学 / コーパス言語学 / 臨床心理学 / 言語教育
Research Abstract

本研究の目的は、言語コーパスを用いて子供の使用言語と受容言語の差異を対象年齢別(3歳から15歳)に明らかにすることである。具体的には、分析対象を「子供自身による」また「子供向けに書かれた」物語テクストとし、そこから段階的な言語使用の実態について、語彙文法、物語の構造、概念形成の視点から分析調査しその研究成果をまとめることである。また得られた結果は、言語教育(英語及び国語教育への貢献、語学教材作成、児童書出版の場への結果の発信と啓蒙)及び臨床心理学、発達心理学の分野において発信し、学術的・実際的に有用な情報として提供を行う。分析データに関しては、国内外の子供向け読み物に関する調査を行い、内容面を検討しながら、ファンタジーとリアリズム分野の作品リストを作成した。
1.前年度に検討した物語テクスト分析のための言語分析モデルの構築と対象年齢別言語マッピングモニターコーパスの基本的な枠組をもとに、言語資源の分布パタン分析のための汎用的コーパス機能とテクストレベルの分析に必要な機能の厳選とコーパスに組み入れるためのモデルを構築した。
2.物語における問題解決プロセスの類型分析のために、問題解決場面の認識とそこで具現される「問題」の概念化に使われる類語表現の特定と意味的分類についても基礎的な調査を行った。また、日本語と英語圏の文化における問題解決の共通点と差異を分析するための枠組についてまとめた。
3.アノテーション作業との時間と費用を勘案し、分析データのさらなる選定を進めた。国内外の子供向け読み物に関する調査を行い、内容面を検討しながら、ファンタジーとリアリズム分野の作品リストを作成した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

研究調査の射程とコーパスとして入力する情報の質的量的バランスを測るためのことに重点をおきながら作業を進めた。予定した分量の言語データを扱うためには時間と費用が不足するため全体的な規模と方法論について再検討を要した。全体的な枠組と方向性に関しては、概ね実行可能な範囲で作業は進んでいる。

Strategy for Future Research Activity

平成25年度は、引き続き、分析テクストデータ入力、分析ツールの開発、データ分析、分析結果を格納する言語コーパスの構築を中心に研究を進める。また、汎用的な機能を持つコーパスの基幹部分を完成させることが中心的な作業となる。更に、コーパスの汎用的な機能性を高めるための要素を特定し、今後の調査に活用できるようなコーパス構築を行う。また、重要言語に関する基本的な枠組の構築について進める予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

平成24年度は、コーパスデータ分析のための基本的な枠組と使用する機能の確定が完了しなかったため、コーパス構築のためのアノテーションツールの使用段階へ移行できなかった。主な原因は、コーパスの規模と費用との関係から、大幅にコーパスの規模と機能を縮小しなければならない状況が生じた為である。平成25年度は、昨年度繰り越された予算を大凡同じ目的で使用することにする。データ入力作業に加え、分析データツールの作成とコーパス構築に必要な情報付与作業「コーパスアノテーション支援ツール開発とコーパス構築」のための予算を使用する。平成24年度から繰り越された予算として、昨年度の計画同様コーパス構築に150万円(時給5000円×300時間)とする。また、分析テクストファイル作成を中心とした作業のためのアルバイト代を、30万円程確保する。物品費、旅費等に36万円程とする。また、コーパス構築関連の予算の増減により、他の予算を調整してゆく。

  • Research Products

    (8 results)

All 2013 2012 Other

All Journal Article (4 results) (of which Peer Reviewed: 4 results) Presentation (4 results)

  • [Journal Article] クライエントの過程構成のマッピングより得られる変化測定尺度としての起動者性2013

    • Author(s)
      加藤澄
    • Journal Title

      機能言語学研究

      Volume: 第7号 Pages: 75-104

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 変化測定尺度としての起動者性2013

    • Author(s)
      加藤澄
    • Journal Title

      家族心理学研究

      Volume: 27-1 Pages: 印刷中

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] コーパスを用いた類義語の言語コンテクスト分析―BNC Fiction Textsにおけるproblemとdifficultyの事例分析―2013

    • Author(s)
      飯村龍一
    • Journal Title

      レオルニアン

      Volume: 17 Pages: 印刷中

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 評価言語より解析する家族療法面接における対人関係性構築のメカニズム:質的分析2012

    • Author(s)
      加藤澄
    • Journal Title

      家族心理学研究

      Volume: 26-2 Pages: 115-128

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] TCMからJTCMへの改訂版の開発と日本語心理療法への応用性

    • Author(s)
      加藤澄
    • Organizer
      日本心理臨床学会第31回秋季大会
    • Place of Presentation
      愛知学院大学(愛知県)
  • [Presentation] 言語機能分析と質的分析による心理療法のプロセス・効果研究-感情を表出する語彙‐表現の言語学的分析と臨床心理学的分析-

    • Author(s)
      加藤澄
    • Organizer
      日本心理臨床学会第31回秋季大会
    • Place of Presentation
      愛知学院大学(愛知県)
  • [Presentation] TCMからJTCMへの改訂版の開発と家族療法への応用性

    • Author(s)
      加藤澄
    • Organizer
      家族心理学学会第29回大会
    • Place of Presentation
      東京学芸大学(東京都)
  • [Presentation] フィクション・テクストにおけるconflictの概念分析―コーパスを用いた言語コンテクスト分析―

    • Author(s)
      飯村龍一
    • Organizer
      日本英語教育英学会第33回大会
    • Place of Presentation
      玉川大学(東京都)

URL: 

Published: 2014-07-24  

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