2013 Fiscal Year Annual Research Report
オンライン異文化相互学習ネットワークを用いた第二言語学術リテラシー発達過程の研究
Project/Area Number |
23520500
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
根本 浩行 金沢大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (40452099)
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Keywords | 学術リテラシー / e-learning / 異文化ネットワーク / 国際情報交換 / オーストラリア |
Research Abstract |
本年度は、オンライン異文化インターアクションを用いたプロジェクト型課題をより体系的に英語アカデミックライティング教授法に導入し、アンケート調査による量的データおよびケーススタディによる質的データを追加収集した。量的データ解析により、コンピュータを媒介としたコミュニケーション(computer-mediated communication) を用いたライティング活動が日本人学生の英語学術リテラシー能力発達過程にどのような影響を与えるかを特定し、ダイアリースタディ、インタビュー、英文メールおよび英語論述課題などから得た質的データ内に先に特定化された要因がどのように現れるか検証することで、主要因の例証と発生プロセスの考察を行った。その研究結果をまとめた著書、“The Development of L2 Academic Literacy through Online Intercultural Networks”をE. Stracke編集による図書“Intersections: Applied Linguistics as a Meeting Place“にて2014年に刊行予定である。また、この研究結果を教育現場に還元すべくオンライン異文化インターアクションプロジェクトの学生用マニュアルを作成し、具体的な指示説明を受ける前と後でどのような変化が現れるかを考察するため、アンケートおよびケーススタディを用いた第2次量的・質的データ収集を実施した。 また、国外の学会・研究会等に参加し、社会言語学研究、SLA研究を専門とする研究者と意見交換をし、様々な視点から学術リテラシーを考察する機会を得た。特に、6月のカナダ応用言語学会、9月に行われたプラハでの言語管理シンポジウム、11月のニュージーランド・オーストラリア応用言語学会、3月のオーストラリア、モナシュ大学での研究発表を通し、これまでの研究結果の妥当性を確認し、第2次データ分析法の体系化に努めた。
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