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2011 Fiscal Year Research-status Report

「外邦図(朝鮮)」による朝鮮地名・朝鮮語研究

Research Project

Project/Area Number 23520518
Research InstitutionHokkai School of Commerce

Principal Investigator

水野 俊平  北海商科大学, 商学部, 教授 (70438399)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2014-03-31
Keywords外邦図・朝鮮 / 地名 / データベース / 借字表記法
Research Abstract

(1)資料の収集:本研究の基礎資料である外邦図(朝鮮・仮図)の収集において、国立国会図書館に所蔵されている外邦図(朝鮮・仮図)445枚と岐阜県立図書館に所蔵されている12枚の入手に成功した。東北大学、御茶ノ水大学、京都大学などに所蔵されている資料も検討したが、最終的に484枚の基礎資料のうち457枚を収集した。残り27枚は亡失したものと思われる。加えて本研究の補助資料である外邦図(朝鮮・地形図)の収集をあわせて行った。(2)先行研究の解析:本研究の基礎資料である『韓国地名総覧』を初めとする先行研究成果を収集し、先行研究の検討を行った。(3)資料のスキャンおよびデーターベースの作成:本研究の基礎資料である外邦図(朝鮮・仮図)をスキャンし、デジタル画像資料を作成した。これらを地理情報解析ソフトArcGISに入力し、位置情報を入力して地図を連結し、地名を採取してその読法(読み方)などの情報を入力したデータベースを作成した。(4)現在までに入力された地図は457枚のうち21枚、データーベースに収集された地名は2000個あまり、進捗度は5%ほどである。収集の結果、全羅道の地名の一部に地域言語(方言)が反映されたものが含まれていることが確認された。また、一部地名には伝統的な漢字借字表記法の影響を受けた古い層の漢字音が反映された地名があることが確認された。さらに補助資料との対照の結果、音読・訓読された地名のうち、明らかに音借・訓借されたものがあることが確認された。 これらの成果を2011年10月に韓国・西原大学校で行われた韓国地名学会にて発表、さらに同年12月に発行された同学会発行『地名学』17巻に成果を論文として掲載した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

(1)当初、初年度中に研究対象である地形図の地名を採取しデーターベースを作成する予定であったが、処理プログラムであるArcGISの操作習熟に予想外の時間を要したことにより、研究進捗に若干の遅れが生じている。(2)当初、初年度に人力(研究協力者)を投入して地名の入力と分類を行う予定であったが、(1)の理由によりやむを得ず、次年度(24年度)に作業を延期せざるを得なかった。現在、研究協力者に頼らず入力は続行しており、研究事態は進捗している。

Strategy for Future Research Activity

(1)【現在までの達成度】において述べたように、次年度(24年度)においては研究協力者による地名入力作業を急ぐ予定である。研究対象である「第1次地形図(略図)」457枚のうちすでに21枚は作業を完了しているので、436枚に対し6ヶ月以内の入力を目標に作業を進捗させる予定である。(2)あわせて補助資料である「第2次地形図(地形図)」の収集に努め、24年度中に全ての資料を収集し、「第1次地形図(略図)」の地名との対照作業を順次行っていく計画である。(3)入力された地名を『韓国地名総覧』と対照させ、誤記の修正や音借地名・訓借地名の判別などを行う計画である。(4)上記の作業と平行して先行研究の成果を整理し、本研究の成果によって解明できると思われる課題についての洗い出し作業を進める予定である。(5)研究進捗状況にあわせ、中間結果を学内外の研究会で発表していく。ただし次年度(24年度)には研究発表の成果を発表するための予算を策定していないため、研究発表は予算執行の伴わない形で行う。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

(1)本年度(23年度)に行うことが出来なかった研究協力者による地名の入力作業を推進する。この課程における人件費を謝金として支出する。(2)策定されている「図書購入」目的の予算をもって『韓国地名大辞典』(ハングル学会)などの先行研究成果を収集する。

  • Research Products

    (2 results)

All 2011 Other

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 「旧韓末韓半島地形図」地名の資料的価値について2011

    • Author(s)
      水野俊平
    • Journal Title

      『地名学』(韓国地名学会)

      Volume: 17巻 Pages: 105~140

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 「旧韓末韓半島地形図」地名の資料的価値について

    • Author(s)
      水野俊平
    • Organizer
      韓国地名学会
    • Place of Presentation
      西原大学校
    • Year and Date
      2011年10月21日

URL: 

Published: 2013-07-10  

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