2013 Fiscal Year Annual Research Report
早期日英バイリンガルの14年間縦断データのナラティブ分析研究
Project/Area Number |
23520536
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
田浦 アマンダ 摂南大学, 外国語学部, 准教授 (60388642)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田浦 秀幸 立命館大学, その他の研究科, 教授 (40313738)
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Keywords | ナラティブ / バイリンガル2言語同時習得 / バイリンガリズム / 言語間距離 |
Research Abstract |
バイリンガル兄妹からのデータの中で最終年度には以下の分析を行った。兄が9才から23才の間に収集した24スピーキングデータの正確さ分析(4-M形態素分析)、19才から24才の間に収集した4スピーキングデータの正確さ分析・語彙分析・流暢性分析、19才から23才の間に収集した2ライティングデータの正確さ分析・語彙分析・ライティング力分析を行った。妹からは、5才~21才時に収集した40スピーキングデータの正確さ分析、及び4ライティングデータの正確さ分析・語彙分析・ライティング力分析を行った。更に16才から19才の間に収集した4スピーキングデータに関しては正確さ・語彙・流暢さ分析が完了した。 この兄妹からは14年間に渡り縦断データを収集し、その分析にこの3年間従事してきたが、分析期間中もデータ収集は継続し、17年間で(兄からは8才から25才まで妹からは4才から22才まで)131のスピーキングデータ、ライティングデータは29となった。正確さ分析とナラティブ分析には膨大な時間がかかるが、この3年間の分析(正確さ・語彙・流暢さ・ナラティブ分析)で約60%の分析が完成した。 妹のデータのうちで4才9ヶ月から19才1ヶ月までの19スピーキングデータを抽出して、現時点での中間報告とする。 日本の一条校での学習は必然的に英語接触量の低さに繋がるが、出生後英語に絶えず接してきた結果、英語母語話者とほぼ同じ発達段階を英語力・ナラティブ力において示していた。但し、英語母語話者に見られない独自の誤りとナラティブも観察され、更に詳細なデータ分析が必要である。今後は兄のデータを分析し、兄妹間の比較を行う計画である。
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