2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23520538
|
Research Institution | Iwate prefectural university,Miyako college |
Principal Investigator |
田中 宣広 岩手県立大学宮古短期大学部, その他部局等, 准教授 (60289725)
|
Keywords | 方言みやげ・グッズ / 方言ネーミング / 方言メッセージ / 方言エール / 方言パフォーマンス / 方言キャラクター / 社会言語学 / 言語経済学 |
Research Abstract |
[1]方言拡張活用例資料収集(岩手県,山形県,石川県,他)計約100点 [2]三省堂ワードワイズウェブ連載:『言語経済学研究会:地域語の経済と社会―方言みやげ・グッズとその周辺』第196回~第247回(51回)田中宣広(研究代表者),および,井上史雄,山下暁美,日高貢一郎,大橋敦夫(以上,連携研究者)による連続執筆 [3]学会発表:「第30回社会言語科学会」研究発表(ワークショップ)2012年09月01日;東北大学 『つなぐ言葉としての方言-被災者・支援者・そして研究者-』発表者:田中宣広(研究代表者),共同発表者:小林隆(東北大学)・竹田晃子(国立国語研究所)・櫛引祐希子(追手門学院大学) [4]講演:平成24年度『いわて学A』「震災と復興のなかの方言の拡張活用」2012年06月17日,講演者:田中宣広(研究代表者) [5]関連委託研究事業報告「文化としての方言 絆としての方言 ―東日本大震災 被災地からの発信―」仙台会場(2013年3月9日)於仙台国際センター『「方言エール」の最近の実態』発表者:田中宣広(研究代表者)
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
資料の整理と記録においては,いくぶんか遅延が見られるものの,東日本大震災のときに一気に用いられた「方言エール」による拡張活用例を中心にした学会発表を,昨年度ととは別の観点から行い,追加資料についても多数収集し,また,資料の電子データ化作業の進捗が認められるなど,計画以上の成果も認められ,総合的には「おおむね順調に進展」とされると評価される。
|
Strategy for Future Research Activity |
まずは資料の整理と記録である。第1年度に計画していた作業で,第2年度にかなり進捗したのだが,新たに得た資料もあり,未整理~未記録のものもある。これを,研究代表者と連携研究者の6名全員と,各員の指導のもと,拡張活用事例の整理=データ入力を,主にアルバイト学生その他により行う。すでに整理方法については,検討のうえ決定している。 また,第1年度に編集し,校正まで進んでいる単行本『魅せる方言』(仮題)が,諸事情により出版が遅れていたが,出版社から公刊に向けた作業の連絡もあり,第3年度中の公刊が見込まれるので,これを足がかりに,さらに資料収集と分析を進める。 第3年度は,整理を進めつつ分類を行い,言語の拡張活用とその方法や意識の考察を行う。この結果を踏まえ,インターネット上の《ヴァーチャル方言博物館》の開館~公開,また,報告書を予定している。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
第3年度は,計画の最終年度であるので,研究成果のまとめと電子データ化が中心目的となる。研究代表者と連携研究者の所属する,岩手県立大学宮古短期大学部,明海大学,大分大学,上田女子短期大学の,各々において,以下の[1]~[3]の各項目で研究作業を進め,特に,[2]の記録~電子データとしての整理を実行し,および,[3]研究検討会議を開催,さらに,[4]報告書(+DVD)の編集と《ヴァーチャル方言博物館》の開館~公開を行うので,前年度 繰り越し金と当年度配当分を合わせた予算の適切な執行が見込まれるものである。 [1]言語の拡張活用例のさらなる収集=購入に要する物品費 [2]写真記録+記録表への整理(データ入力)=研究補助者(学生アルバイト)への謝金 [3]研究検討会議の開催=会議地に集合するための研究者の旅費他 [4]報告書(+DVD)の編集と《ヴァーチャル方言博物館》の開館~公開
|
Research Products
(4 results)