2012 Fiscal Year Research-status Report
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23520564
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Research Institution | Maebashi Kyoai Gakuen College |
Principal Investigator |
佐藤 高司 共愛学園前橋国際大学, 国際社会学部, 教授 (80390409)
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Keywords | ベイ表現 / 動態 / 北関東 |
Research Abstract |
研究の2年目にあたる平成24年度は、主に調査とデータの入力・整理の作業を行った。 第一に、研究の1年目に実施した若年層に対する多人数調査の追加調査を行い、その入力作業を行った。これにより、北関東3県の若年層の調査が完了し、データの入力も終えることができた。 第二に、北関東3県の中年層の調査を実施した。計画段階では、中年層の多人数調査の実施が困難であることが予想されたため、少人数の面接調査を予定していたが、関係各事業所に打診したところ快諾を得られたため、中年層においても多人数調査を実施することができた。これにより北関東3県の中年層の調査も完了し、データの入力も終えることができた。 第三に、栃木県と群馬県において7名の高年層に面接調査を実施した。ただし、この面接調査は、本研究と同時進行している「方言の形成過程解明のための全国方言調査」と兼ねている。計画段階では、本研究単独での高年層の面接調査を予定しいたが、「方言の形成過程解明のための全国方言調査」においてインフォーマント探しが困難を極めたことから、本研究単独での高年層の面接調査を断念し、「方言の形成過程解明のための全国方言調査」のデータを活用することとする。 なお、本研究とも深い関わりのある研究実績として、2013年2月に『新方言の動態30年の研究』(ひつじ書房)の出版がある。これは、平成24年度科学研究費助成事業(科学研究費補助金(研究成果公開促進費)課題番号245063)の交付を受けての出版ではあるが、その第III部は「群馬県における30年間のべーの動態」であり、本研究の実績そのものである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究2年目の主な研究予定内容は次の3点であった。(1)若年層調査の結果分析と補充調査。(2)中・高年層調査の依頼、実施、データ入力・整理、結果分析。(3)文献研究、調査結果の統合。 (1)~(3)について、結果分析はまだ不十分であるものの、調査及びデータの入力・整理をおおよそ終えていることから、ほぼ順調に進展していると評価できる。 調査の実施については、若年層の多人数調査が計画通り実施できたこと、中年層の面接調査を多人数調査に変更して実施できたこと、高年層の面接調査を「方言形成過程解明のための全国方言調査」を活用することにしたことなど、臨機応変に対応することで、研究を進展させることができたと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究の最終年度である平成25年度は、調査結果の分析及び文献研究による課題の検討を行うと同時に、研究成果報告の作成を行う。予定通り、推進させていきたい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度の研究費の使用計画は、次のとおりである。物品費150,000円。研究旅費150,000円。研究成果報告に伴う費用100,000円。
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