2013 Fiscal Year Annual Research Report
視覚障害学生の英語発音指導のための点字式発音記号や音調符号および教材開発
Project/Area Number |
23520596
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
都築 正喜 愛知学院大学, 教養部, 教授 (50106019)
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Keywords | 点字式発音記号開発 / 点字式音調符号開発 / 英語音調表記法改良 / 特殊英語教育音声学 / 英語発音指導法改良 |
Research Abstract |
視覚障害のある学生の英語教育において、音声の取り扱いはかなり難しく、特別支援学校などの教育の現場では試行錯誤を続けてきた。発音記号やイントネーション符号などのプロソディの取り扱いは暗中模索の状態であった。本研究「視覚障害学生の英語発音指導のための点字式発音記号や音調符号および教材開発」では、従来ほとんど取り組まれてこなかった視覚障害のある学生の英語発音を改善するための指導法の開発と教材研究に特化して行った。その結果、点字を音調文字式符号(文字に直接つける符号)と音調音符式符号(高低関係を表す符号)に併記し、転用することを可能にし、学生の理解を高め成果を挙げた。視覚障害のある学生のための英語補助教材を完成させるために、M. Ashby先生(ロンドン大学准教授)とJ. House 女史(同上級講師)に依頼していた2編の英会話教材を点字式音調表記に置き換え、現場での試験的な運用を目指した。研究がスタートした当初から特別支援学校に協力をお願いしていたが、そこで試していただいた結果、部分的ながら採用可能であるとの、肯定的な意見も伺えた。検討した結果、点字式音調表記は効果を上げるために下降調と上昇調の2種に限定することとした。本研究の成果は、平成25年7月20日(土)と11月23日(土)に開催された、日本英語音声学会中部支部、英語イントネーション研究例会において発表した。さらに、日本英語音声学会の第18回全国大会(平成25年6月8日)では大会テーマを、「英語音声学と関連領域研究」とし、さらに中部支部第21回大会(平成26年3月1日)では、テーマを「特殊音声教育と日本英語音声学会の役割」、などとして、視覚障害学生の英語発音指導のための点字式発音記号や音調符号および教材開発の必要性について普及活動と啓発を継続して行った。同時に日本英語音声学会の諸活動を通して情報の発信を積極的に行った。
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Research Products
(5 results)