2013 Fiscal Year Annual Research Report
文法標識付き史的英語コーパスを利用した慣用連語の成立過程に関する基礎的研究
Project/Area Number |
23520606
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Research Institution | Toyota National College of Technology |
Principal Investigator |
神谷 昌明 豊田工業高等専門学校, 一般学科, 教授 (40194980)
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Keywords | Phraseology / Idiomaticity / 古英語 / 中英語 |
Research Abstract |
VN Phraseを拡大し,昨年(平成24年度)と同様の手法で,「動詞+名詞+前置詞(Verb + Noun + Preposition)[VNP Sequence]」の慣用連語に焦点を合わせた.Minoji Akimoto (1983 ;Idiomaticity, Shinozaki Shorin )の論文を再考し,Akimoto の分類に通時的指標(語源からの分類)を導入した.そしてVN Phraseの分析結果と比較した.動詞,名詞の語源に基づいてVNP Sequenceを4つのグループに分類し,イディオム度との関連を調べた.さらにOEDを利用して135のVNP Sequenceの初出例を導き出し,各グループの時代区分別初出例数を調べた Akimotoの先行研究に語源パラメーターを導入して,135のVNP Sequenceを4つのグループに分類した.(172の内、37のVNP Sequenceはイディオム(fugirative)としての意味がOEDに立項されていないため,または語源不詳のため除外した.)4つのグループの中でGGの結合が一番多く,全体の約49%を占めている.次にGFが約42%を占めている.FG及びFFの結合はそれぞれ約4%,約5%である.本来語であるGGの結合が多いことが確認できた. 昨年(平成24年度)のVN Phraseと同等の結果が出た. GGの結合はイディオム度が強い用例が多く,VN PhraseのGGの結合と同様の結果を得ることができた.しかしGFの結合はイディオム度が強い方に用例が傾いているが,VN PhraseのGFの結合とは異なる結果が出た.用例数は少ないが,FGとFFの結合もイディオム度の強い方に用例が偏在しているので,イディオム度が強いと言える.VN PhraseのFG, FFの結合と同様の結果である.
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Research Products
(1 results)