2014 Fiscal Year Annual Research Report
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23520608
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
菅谷 奈津恵 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 准教授 (90434456)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 第二言語習得 / 規則学習 / 項目学習 / 動詞形態素 / プライミング実験 / 中国語母語話者 / 動詞テ形 / アスペクト |
Outline of Annual Research Achievements |
日本語の動詞活用の習得とそのメカニズムを明らかにするという本研究の目的に従い、平成26年度は以下のようにデータ収集と分析を継続し、成果発表を行った。 (1)日本語母語話者と学習者を対象に行った造語動詞のテ形判断実験の分析を進めた。その結果、日本語学習者は正確に正誤判断がてきていたのに対し、母語話者は約3割が誤答であった。全体の反応時間も日本語学習者の上位群と同程度であり、正確さ、迅速さともに困難を示していた。以上の結果は、台湾日語教育国際学術シンポジウムにおいてポスター発表を行い、予稿集にも論文として発表した。(2)動詞形態素プライミング実験の予備調査結果をまとめ、超認知心理学会においてポスター発表を行った。研究の概要は日本認知心理学会発表論文集にも掲載されている。また、発表時に得たコメントをもとにさらにデータの収集と考察を進めた。(3)縦断的会話データを用いてアスペクトを中心とする動詞形態素の分析を進めた。その成果はEuropean Association for Japanese Studies (EAJS)において発表を行った。(4)アスペクトを中心とした先行研究のレビューを執筆した。その成果は、論文集として発行される予定である。(5)テ形、ナイ形等の動詞語形の聞き取り練習を行うE-learningサイトを開発した。サイトは既に一般公開をしており、留学生を対象とする日本語授業においても活用している。
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Research Products
(8 results)