2014 Fiscal Year Research-status Report
日本語を母語としない子どもの語彙とコロケーションの知識に関する研究
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23520619
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
西川 朋美 お茶の水女子大学, 大学院人間文化創成科学研究科, 助教 (50456331)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2016-03-31
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Keywords | 年少者日本語教育 / 語彙 / JSL / バイリンガル / 子ども |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度であるH23年度は,語彙力調査に向けてJSL語彙データベースの作成を行い,H24年度はデータベースを元に調査票を作成,小学校2校において全校調査を実施した。H25年度はさらに追加で小学校2校において全校調査を実施し,加えて,全国各地の小中学校・高校・学習支援教室においてJSLの子どもを対象とした調査を実施した。最終的には,前年度の調査も含めて,日本語モノリンガルの子ども約1400名(小1~中1),JSLの子ども約250名(小1~高3)のデータを収集した。また,参考調査として,モノリンガルの幼稚園児60名を対象に,調査票の問題・イラストを用いての対面調査を実施した。 4年目のH26年度は,上記で実施したデータの分析を進め,日本語教育学会春季大会,及び,同秋季大会において口頭発表を行った。また,全データのうち,小学校高学年のデータの分析結果を論文としてまとめ,査読を経て,H27年4月発行の『日本語教育』160号に掲載された。 H26年中に研究代表者が約半年間の産休・育休を取ったため,補助事業期間を延長し,最終年度となるH27年度は,日本語教育学会研究集会(富山大学,採択済)などでの口頭発表を行い,幼稚園・小学校低学年のデータを含めた分析結果を新たに論文としてまとめ,投稿予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度,研究代表者が約半年間の産休・育休を取ったため,全体的な進行はやや遅れているが,計画していた学会発表・論文投稿については順調に進められている。
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Strategy for Future Research Activity |
小学校高学年分のデータについては,査読付き論文として採択済であるため,今後は,残りのデータについての分析を進める(分析の一部は,H27年6月の日本語教育研究集会での発表が確定している)。
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Causes of Carryover |
研究代表者が約半年間の産休・育休を取ったため,物品購入や旅費などの出費が少なかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
物品購入,学会発表での旅費,アルバイトの謝金などにあてる。
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Research Products
(6 results)