2015 Fiscal Year Annual Research Report
日本語を母語としない子どもの語彙とコロケーションの知識に関する研究
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23520619
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
西川 朋美 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 准教授 (50456331)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2016-03-31
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Keywords | 年少者日本語教育 / 語彙 / JSL / バイリンガル / 子ども / 和語動詞 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度となったH27年度は,これまでの研究成果をまとめることを中心に活動し,主に以下の成果をあげた。 【論文投稿】H27年4月には,日本語モノリンガル・JSLの子どもの小学4年生以上のデータについての分析結果をまとめた論文が『日本語教育』160号に掲載された(論文題目「日本生まれ・育ちのJSLの子どもの日本語力-和語動詞の産出におけるモノリンガルとの差異-」)。6月には,小学校低学年(モノリンガル・JSL)・幼稚園児(モノリンガルのみ)を含めた全体の分析結果について,日本語教育学会研究集会(富山大学)において口頭発表を行い,その内容を『日本語教育』163号に投稿し,採択された(H28年4月掲載予定,論文題目「日本生まれ・育ちのJSLの子どもの和語動詞の産出-横断調査から示唆される語彙力の『伸び』-」)。 【合同フォーラムの開催】本研究と同様にJSLの子どもを対象とした研究を進める他大学の研究室(東京学芸大学・齋藤ひろみ研究室,筑波大学・酒井たか子研究室)と合同で,H28年2月にお茶の水女子大学において,「多様な言語文化背景をもつ子どもたちのリテラシーフォーラム3」を開催した。 【報告書】これまでに発表済みの論文・学会発表予稿集原稿に,未発表原稿を加えた形で,(科研費研究期間終了時点での)本科研プロジェクト全体のまとめという形で,年度末に報告書を作成した。今後,改めて,報告書の内容を再構成し,まとめ直す予定である。 【その他のデータの分析】研究期間中に分析しきれなかったデータが存在するため,期間終了後も分析・研究発表を継続して進めていく予定である。
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Research Products
(5 results)