2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23520636
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
松村 瑞子 九州大学, 言語文化研究科(研究院), 教授 (80156463)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
因 京子 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (60217239)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | ポライトネス / 配慮表現 / わきまえ / ポライトネス・ストラテジー / コース・デザイン |
Research Abstract |
目的:日本語ポライトネス技術訓練方法を開発し、国内外の大学での実用化を目指し、(1)既に開発した教材を内容面および各国の事情を考慮の上更に充実させる、(2)作成した教材を国内外の教師が効果的に使用することができるよう日本の社会的特徴、日本語ポライトネスの特徴、および他の言語との相違等をまとめた教師用手引書を作る、(3)さらに、作成した教材を海外で使用するためのコースデザインと支援リソースを提案する。平成23年度実績:教材の拡充、教師用手引書の作成、英語・中国語への翻訳(1)教材の拡充(平成23年4月~9月):ポライトネス指導教材を中国・韓国・インドネシア・ベトナム・ポーランドからの留学生に試用して調査を行い、内容を充実させた。(2)教材および教師用手引き(案)の試用(平成23年9月):作成した教材および教師用手引き(案)を用いて、九州大学および中国大連外国語学院(姚准教授)で試験的に授業を行い、さらに学習者の認識・理解度調査を行った。この調査結果を基に、上記の教材にさらに修正を加えた。(3)教師用手引書の作成(平成23年10月~12月):これまで行ってきた調査結果を基にして、日本語ポライトネスに対する日本人と学習者の認識の相違について記述した。さらに、各課の素材についての解説を行った。また、発展的授業活動について提案した。(4)中国からの留学生、インドネシアからの留学生を補助員として、教材の中国語、英語への翻訳を行った。(5)『言語と文化の対話』(花書房)(2012年7月刊行予定)に執筆し、大連外国語学院で行った調査結果の一部を公表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の目的は、日本語ポライトネス技術訓練方法を開発し、国内外の大学での実用化を目指し、(1)既に開発した教材を内容面および各国の事情を考慮の上更に充実させる、(2)作成した教材を国内外の教師が効果的に使用することができるよう日本の社会的特徴、日本語ポライトネスの特徴、および他の言語との相違等をまとめた教師用手引書を作る、(3)さらに、作成した教材を海外で使用するためのコースデザインと支援リソースを提案することである。 1年目の平成23年度には、(1)および(2)(3)の一部である、教材の拡充、教師用手引書の作成、英語・中国語への翻訳を行い、3年間で達成する予定である目的のおよそ40%を達成した。具体的には、目標(1)の教材の拡充として、ポライトネス指導教材を中国・韓国・インドネシア・ベトナム・ポーランドからの留学生に試用して調査を行い、内容を充実させた。さらに、作成した教材および教師用手引き(案)を用いて、九州大学および中国大連外国語学院で試験的に授業を行い、学習者の認識・理解度調査を行った。この調査結果を基に、上記の教材にさらに修正を加えた。また、この結果を論文として執筆した。 さらに目標(2)の教師用手引書の作成としては、これまで行ってきた調査結果を基にして、日本語ポライトネスに対する日本人と学習者の認識の相違について記述した。さらに、各課の素材についての解説を行った。さらに目的(3)の準備として、中国からの留学生、インドネシアからの留学生を補助員として、教材の中国語、英語への翻訳を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度では、平成23年度で作成した教材を使って、目的(2)(3)を達成するために、国内外の大学において授業実践、観察、聞き取り調査を実施する。具体的には以下のような方策をとる予定である。(1)国内外の大学で、英語を媒体とした授業を行うために、すでに日本語で作成されている教材および教師用手引書の必要部分を英語に翻訳する。それを試用して授業を行い、英語版教材および教師用手引書を作成する。(2)同様に、韓国で授業を行うために、仁川大学校の黄美玉教授および梨花女子大学校の本多美保講師に依頼して、日本語の教材および教師用手引書のうち必要部分を韓国語に翻訳してもらうと同時に、特に韓国人に日本語ポライトネスを指導する際の注意点を加えてもらう。さらに、この教材を用いて授業を行ってもらい、教材の内容・手引書に修正加筆を行う。(3)同時に、中国・台湾などの中国語圏、インドネシア、ベトナム、マレーシア、タイなどにおいても、現地の教員・大学院生(中国:姚艶玲准教授、台湾:黄英哲准教授、インドネシア:ユリ・レスティアニ大学院生、ベトナム:チャン大学院生等)においても、現地の教員・大学院生の協力をお願いして、それぞれの言語の教材および手引書を作成する。(4)国内外の学会で成果を発表する。平成25年度は、平成24年度までに作成した教材を海外で使用するためのコースデザインと支援リソースを提案する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度の使用計画:物品費として、20,000円を文房具として使用し、作成した教材および教師用手引書を作成・保存するための文具(紙・USBメモリ等)として使用する。旅費として、150,000円を資料収集として使用し、韓国(仁川大学校・梨花女子大学校)にて授業を行い教材・手引書の修正・加筆を行う。さらに、150,000円を研究成果発表として使用し、国内外の学会において成果を発表する。人件費・謝金としては、250,000を人件費として使用し、各国の教員・大学院生への翻訳料・資料提供への謝金として使用する。その他としては、30,000円をコピー代、教材および手引書のコピー代として使用する。合計は600,000円である。平成25年度の研究費の使用計画としては、物品費としては20,000円を文房具として使用し、作成した教材および教師用手引書を作成・保存すための文具(紙・USBメモリ等)を購入する。その他として、500,000円を印刷費として使用し、作成した教材および教師用手引書を印刷する。さらに80,000円を送料として使用し、国内外の機関への教材・手引書の郵送料とする。
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