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2012 Fiscal Year Research-status Report

韓国人日本語学習者のための読解能力尺度開発に関する基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 23520651
Research InstitutionTokoha Gakuen University

Principal Investigator

谷 誠司  常葉大学, 外国語学部, 准教授 (80514827)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 水口 里香  お茶の水女子大学, 学内共同利用施設等, 講師 (40549383)
Keywords日本語教育 / 韓国人日本語学習者 / CEFR / 読解能力尺度
Research Abstract

当該年度は「CEFR読解尺度の記述内容の明確化と現地化(localization)の試み」を目的として、次のような研究を行った。
1)日本語教育の分野で開発された読解尺度の収集と分析、2)韓国人日本語学習者を対象にCEFR読解尺度(CEFR-DIALANG)の能力記述文の難易度とわかりやすさに関する調査、3)韓国人日本語教師を対象にCEFR読解尺度(CEFR-DIALANG)の能力記述文の難易度とわかりやすさに関するパイロット調査
研究実績をまとめると、以下のようになる。
1)に関しては、収集・分析結果を「日本語教育で開発された読解Can-do statementsに関する基礎的調査」として発表した。この研究により、現時点での日本語教育の分野で開発された読解尺度の特徴が明らかになり、来年度に計画されている韓国人日本語学習者向けの読解能力尺度開発の基礎資料になった。2)に関しては、「CEFRの韓国人日本語学習者への適用可能性」として発表した。この研究により、CEFRが想定しているレベルと異なっている能力記述文の特徴が明らかになり、これも来年度に計画されている韓国人日本語学習者向けの読解能力尺度開発において重要な参考資料になることが期待できる。また、わかりやすさの調査に関しては現在データ分析中であり、来年度にはその結果を公表する予定である。3)に関しては、調査結果を精査し、修正と改善を加えて来年度の早い時期に本調査を行う計画である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

当初の計画では韓国の研究協力グループ (韓国の研究協力者を中心に日本人講師と韓国人講師の混成で4名)を組織し、CEFR尺度に習熟するためのワークショップを開催し、能力記述文の内容を明確化する枠組みの構築と韓国人日本語学習者の学習環境・日本語使用環境・特性を考慮した読解能力尺度の開発を計画していた。
しかし、ワークショップを開いて拙速にCEFR読解尺度の現地化(localization)を進めるよりは、韓国人日本語学習者と韓国人日本語教師を対象にして、CEFR読解尺度(CEFR-DIALANG)の能力記述文のわかりやすさに関する調査を実施し、定量的および定性的データをある程度蓄積した後のほうが、CEFR読解尺度の記述内容の現地化(localization)を進める上でより有効であろうと判断し、計画を変更したため、達成度が低くなっている。

Strategy for Future Research Activity

1)韓国人日本語教師を対象にCEFR読解尺度(CEFR-DIALANG)の能力記述文の難易度とわかりやすさに関する本調査を行う。
2)前年度の調査結果と1)の調査結果に基づいて、韓国の研究協力グループ (韓国の研究協力者を中心に日本人講師と韓国人講師の混成で4名)を組織し、CEFR尺度に習熟するためのワークショップを開催し、韓国人日本語学習者の学習環境・日本語使用環境・特性を考慮した読解能力尺度を開発する。
3)2)で開発した読解能力尺度の妥当性を検証するために韓国人日本語学習者と韓国人日本語教師に対して調査とその結果分析を行う。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

1)韓国人日本語教師を対象に調査票調査を行うため謝金が必要になる。
2)韓国の研究協力グループ に対する謝金が必要になる。
3)韓国人日本語学習者と韓国人日本語教師を対象に調査票調査を行うため謝金が必要になる。
そのほか、データ入力に対する謝金、学会等の発表のための旅費や投稿費、さらにデータ分析に必要な諸経費が必要になる。

  • Research Products

    (4 results)

All 2013 2012

All Journal Article (3 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 日本語教育で開発された読解Can-do statementsに関する基礎的調査2013

    • Author(s)
      谷誠司
    • Journal Title

      常葉学園大学研究紀要(教育学部)

      Volume: 33 Pages: 349-364

  • [Journal Article] 常葉学園大学外国語学部グローバルコミュニケーション学科における韓国語Can-do statements開発のための基礎的調査研究2013

    • Author(s)
      谷誠司
    • Journal Title

      常葉学園大学研究紀要(外国語学部)

      Volume: 29 Pages: 37-50

  • [Journal Article] 韓国人日本語学習者を対象にした Can-do statements調査の分析 ― 項目応答理論を利用して ―2012

    • Author(s)
      谷誠司
    • Journal Title

      同日語文研究

      Volume: 27 Pages: 357-370

  • [Presentation] CEFRの韓国人日本語学習者への適用可能性2013

    • Author(s)
      谷誠司
    • Organizer
      2012 年度日本語教育学会研究集会 第10回
    • Place of Presentation
      甲南大学
    • Year and Date
      20130302-20130302

URL: 

Published: 2014-07-24  

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