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2012 Fiscal Year Research-status Report

MRIとNIRSの連携による英語学習者の語彙処理と文処理に関する研究

Research Project

Project/Area Number 23520660
Research InstitutionAkita University

Principal Investigator

上田 由紀子  秋田大学, 教育文化学部, 教授 (90447194)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 内堀 朝子  日本大学, 生産工学部, 准教授 (70366566)
中村 和浩  秋田県立脳血管研究センター(研究局), その他部局等, 研究員 (10312638)
橋本 洋輔  国際教養大学, 公私立大学の部局等, 講師 (30568770)
KeywordsfMRI / fNIRS / 語 / 文 / 助詞
Research Abstract

本研究は、「単語タスク」と「文の組み立て作業(統語)に関与していると考えられている文処理タスク」での脳活動における賦活部局の共通点と相違点を明らかにするものである。特に、注目しているのは、日本語の格助詞(Case-markers)の「が」と「を」を伴った「具象名詞+助詞」の語群と格助詞を伴わない「具象名詞のみ」の語群をタスクとする際の脳活動の比較である。この実験結果より、「助詞」(構造格)の働きが明らかになる可能性がある。助詞は、項構造を持たない具象名詞に対し、あくまでも語の一部として処理されているのか、それとも、統語的操作を伴う文的なものへの橋渡し的な機能を果たしているのかということである。本実験は、助詞の機能を明らかにすると共に、助詞の有無で何か脳活動に相違があった場合、これまでの先行研究の語彙群のあり方にも問題を提起することになる。また、解析方法にも工夫し、言語刺激、特に最も基本的な無意識の文法操作に関与すると考えられているfirst -process passは脳の賦活化が非常に微弱であるが、それを顕在化できるような工夫を試みるつもりである。
24年度は、以下の2点を実施した。(1)被験者の確保および予備実験、(2)実験デザインとタスクの洗練。特に(2)に関して、23年11月、24年8月、25年2月に行った研究発表の際,指摘されたタスク上の問題点をできるだけ排除するために、タスクと解析方法の可能性を再検討した。分担としては、言語理論の立場から上田、内堀が、心理実験・脳実験の立場からは、橋本が、解析の新たな可能性に関して、画像処理・解析法の立場から中村が改善の可能性を提案した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本実験は、タスクの整備に大変時間がかかってしまっている。しかしながら、言語刺激、特に、統語的な言語操作を他の認知システムから切り離して、脳イメージングで顕在化させようとする場合、その脳の賦活は、とても弱いことが多い。タスク自体と解析方法の工夫が必要であり、これまでの成果の発表の中で指摘された問題点をも含め、本実験に向け慎重に検討している。また、24年12月~25年2月にかけ、実験施設である秋田脳血管研究センターにおいて、新しいfMRIの導入のための工事があり、実験施設の使用できなかった。

Strategy for Future Research Activity

25年度は最終年度であるので、これまで慎重に検討してきたタスクを使い本実験に入る。fMRIチームは、5月より実験を開始し、5-8月と12-3月の2クールで全ての実験を終了させる。解析方法の検討も思考的にいくつかのパターンを行う予定である。fNIRSチームは、10-3月で、全ての実験を終了させ、終了後は解析に入る。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

次年度は、fMRI実験では、2クール、60名を目標に実験を行うため、被験者への謝金、および、実験・解析処理の助手への謝金が必要となる。また、研究成果の報告も行うため、国内外への旅費および学会参加費も必要である。その他、記録のためのCD-Rom、論文や書籍の購入のため、物品費も必要である。
fNIRS実験も30名を目標に実験を行うため、被験者への謝金と秋田大で行うミーティングへの参加のための国内旅費および実験成果報告のための学会出席用の国内旅費が必要である。また、実験・解析助手への謝金も必要である。
最終年度となるため、両実験の総括も行うための会議費(その他)も必要となる。

  • Research Products

    (4 results)

All 2013 2012

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] 英語照応形処理の神経基盤 fMRIによる英語母語話者と非母語話者の比較2013

    • Author(s)
      橋本洋輔,中村和浩,上田由紀子,内堀朝子
    • Journal Title

      第3回NU-Brainシンポジウム予稿集

      Volume: 3 Pages: 79-80

  • [Journal Article] Two Analytical Strategies for an fMRI Study on Brain Activity during Sentence Processing2012

    • Author(s)
      Hashimoto, Yosuke, Nakamura Kazuhiro, Ueda Yukiko, Uchibori Asako, Toyoshima Hideo, Kinoshita Toshibumi.
    • Journal Title

      SICE 2012 International Conference on Instrumentation, Control and Information Technology

      Volume: 0 Pages: 1354-1358

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 英語照応形処理の神経基盤 fMRIによる英語母語話者と非母語話者の比較2013

    • Author(s)
      橋本洋輔,中村和浩,上田由紀子,内堀朝子
    • Organizer
      第3回NU-Brainシンポジウム
    • Place of Presentation
      日本大学
    • Year and Date
      20130226-20130226
  • [Presentation] Two Analytical Strategies for an fMRI Study on Brain Activity during Sentence Processing2012

    • Author(s)
      Hashimoto, Yosuke, Nakamura Kazuhiro, Ueda Yukiko, Uchibori Asako, Toyoshima Hideo, Kinoshita Toshibumi.
    • Organizer
      The Society of Instrument and Control Engineers
    • Place of Presentation
      Akita University
    • Year and Date
      20120820-20120823

URL: 

Published: 2014-07-24  

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