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2013 Fiscal Year Annual Research Report

日本の英語教員養成システムについての総合的研究

Research Project

Project/Area Number 23520666
Research InstitutionUniversity of Yamanashi

Principal Investigator

古家 貴雄  山梨大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (30238696)

Keywordsオーラルメソッド / 東京高等師範学校 / プロフェッショナリズム / 附属学校での教育実習 / 岡倉由三郎
Research Abstract

本研究の目的は、戦前から戦後にかけての英語の教員養成の状況を歴史的に辿ること、また、戦前と戦後の教員養成の接続関係を調べ、現在の教員養成システムの問題点への示唆を提案することなどである。最終年度は、これまでの英語の教員養成の歴史研究を踏まえて、戦後の英語の教員養成の問題点の改善を提案していくことを主眼とした。まず、戦前の日本とアメリカの教員養成に関する文献を収集し、歴史研究を深めることができた。アメリカでは、2種類の教師像であるリベラリズムとプロフェッショナリズムについて、コモンスクールの登場によって、これらの2つの像が融合する方向に進んだ。しかしながら、日本では、戦前はリベラリズムの教師像が優勢で、プロフェッショナリズムの教師養成を重視したのは、中等学校教員養成における4つの高等師範学校のみであった。特に英語のケースでは、東京と広島の高等師範学校がそれで、そこでは、現代の大学の教員養成システム、例えば、実習に関する養成システムと比較してもそん色のない養成レベルを保っていたことが明らかになった。また、特に東京高等師範学校附属中学校では英語だけで授業を行う洋式が大勢で、実習生もオールイングリッシュの授業を強制されていた。これにより、戦後、オーラルの授業を中心とした英語教育を行った湘南プランや福島プランの指導者を多数輩出することになった。ところが戦後、中学校が義務制になり、中学校の教員養成も遅れたことから、大勢としては、訳読式中心の英語教育に戻ってしまった。現在の英語教育、特に高等学校では授業においてオーラルのみの授業が指導要領で提示されている。戦前の高等師範学校での特に英語の教育実習の訓練のタイプが現代の教員養成に非常に示唆的であることが科研の研究を通じて明らかにすることが出来た。

  • Research Products

    (4 results)

All 2014 2013

All Journal Article (2 results) Presentation (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 英語教師の生涯発達の段階と支援可能性の関係についてー先行研究と研修事例からー2014

    • Author(s)
      古家貴雄
    • Journal Title

      山梨大学教育人間科学部附属教育実践総合センター研究紀要

      Volume: 19 Pages: 57‐65

  • [Journal Article] 戦後の英語教科書の変遷から見た日本の英語教育の推移2014

    • Author(s)
      古家貴雄
    • Journal Title

      教育と文化

      Volume: 75 Pages: 50-57

  • [Presentation] 昭和期戦前までの高等師範学校における教育実習(実地授業)のシステムと状況2013

    • Author(s)
      古家貴雄
    • Organizer
      中部地区英語教育学会
    • Place of Presentation
      富山大学(富山県・富山市)
    • Year and Date
      20130629-20130630
  • [Book] 新しい英語科授業の実践-グローバル時代の人材育成をめざして2013

    • Author(s)
      石田雅近・小泉仁・古家貴雄
    • Total Pages
      320(192~272)
    • Publisher
      金星堂

URL: 

Published: 2015-05-28  

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