2012 Fiscal Year Research-status Report
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23520682
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Research Institution | National Institute of Fitness and Sports in Kanoya |
Principal Investigator |
吉重 美紀 鹿屋体育大学, スポーツ人文・応用社会科学系, 教授 (80156265)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋口 晶彦 鹿児島大学, 教育学部, 教授 (20189765)
榮樂 洋光 鹿屋体育大学, スポーツ・武道実践科学系, 助教 (50546760)
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Keywords | アスリート |
Research Abstract |
本研究の目的は、ESP教育、特に体育学やスポーツを専攻する大学生の英語教育の一環として、オリンピックなど国際大会や海外遠征に出かけるトップアスリートが、海外で英語のコミュニケーションが必要になった場合に問題なく英語でコミュニケーションがとれるよう、海外渡航前や滞在中に自律的に英語学習のできる英語学習支援ソフトを開発することである。 平成24年度は、前年度23年度にヨット、自転車2つの競技選手等を対象に実施したアンケート調査の成果の学会等での発表と、その調査結果を基に各競技の海外渡航に同行し(同行できない場合録画を依頼し)、より具体的なコミュニケーション場面を抽出してビデオに録画することを計画した。また23年度に実施できなかったもう1つの競技種目剣道について同様のアンケート調査の実施も計画した。 23年度の調査成果については、3つの学会(大学英語教育学会九州沖縄支部ESP研究会、全国英語教育学会愛知研究大会、平成24年度工学・工業教育研究講演会)で口頭発表するとともに、参加者から今後の研究の方向性について助言をもらった。 海外でのビデオ録画については、研究代表者の秋からの体調不良(両足しびれによる歩行困難)のため代表者自身は海外競技大会へ同行できなかったが、分担者による海外(フランス)でのヨット大会の写真や英語表示等の資料、および米国開催のヨット大会の資料等を集める事ができた。また代表者の勤務す剣道部顧問の協力で、剣道の国際大会出場経験剣士(男女)のアンケート調査を実施する事ができた。 今年度夏はヨットの国際大会に出場の決まった学生(勤務大学所属)もいて4月には英語力を測るテストを実施した。現在、剣道の調査結果の分析および大会資料からの語彙、表現等の抽出を行なっている状況である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度4月に分担者をまじえ実施計画をたてたが、そのほとんどを(競技大会の映像録画を除き)達成しているので、おおむね順調に進展していると言えよう。 まず、23年度研究成果の学会等での発表では、全国規模の学会で沢山の参加者に興味を持って聴いてもらった上、研究の方向性について東京外国語大学の先生等からアドバイスを頂いたりして有り難かった。また工学系の講演会での発表では、語学でも珍しい分野の研究内容との事で東京大学工学部で英語の指導をされている先生からお声をかけて頂き、コミュニケーションスキル教育に関する<オーガナイズドセッション>で発表および討論に参加させて頂いた。 実際の海外の競技大会に関する資料については、分担者が参加したフランスでの国際大会(ヨット)の英文表示等を写真に撮ってもらった。また海外から講師を招いて日本人競技者を対象に実施した講演会のCD-ROMも入手できた。自転車関連では、日本国内にあるイタリアの自転車関連協会が独自に作成したイタリア語の自転車競技者向けの教材を入手でき、今後の教材開発のため分析を行なった。今後実際の教材開発に参考にできそうだ。 昨年度実施できなかった剣道に関するアンケート調査も国内の剣士対象に調査に協力頂いて実施できた。まだ調査結果は分析中であるが、3つの競技種目のうち唯一日本の武道であるので、他2種目と違った教材内容の開発が望まれる。 3月末アメリカダラスであったTESOL2013国際学会では、アジアやヨーロッパにおけるESP研究の動向に関する情報を得るとともに、米国フロリダで開催されるヨット競技大会の要項等を集めることができ、共通してよく使用される英語の語彙や表現等がみえてきた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成23年度で明らかとなったヨット、自転車の調査結果および24年度実施した剣道のアンケート結果から、3競技で選手が海外に出た場合直面する英語によるコミュニケーションが困難な場面のうち代表的な場面と、そこで必要な語彙や表現を抽出し、できれば競技関係者にフィードバックをもらい、最終的な教材内容を決定したい。競技大会要項や競技関連の講演CDからも、競技者が国際大会出場で必要となる語彙や表現等を抽出し、教材を作成する。 今回は、写真等を入れたペーパーの教材を作成予定である。できれば、競技者がどこでもいつでも携帯可能な小型(あるいは薄型)のテキストを作成したい。 試作品を作成後、できれば3つの競技の関係者に使用してもらい、使用した感想などフィードバックをもらって改善していきたい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当該研究費が生じたのは、前述のように、代表者が平成24年度9月中旬から12月末まで両足のしびれによる歩行困難で海外への国際大会同行が困難となったためである。平成24年度は海外同行のための渡航費を計画していたため、それが支出できず、次年度に使用する予定となった。できれば次年度、3つの競技で国際大会が開催され同行が可能となれば、予定の録画等を実施の予定である。
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Research Products
(5 results)