2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23520682
|
Research Institution | National Institute of Fitness and Sports in Kanoya |
Principal Investigator |
吉重 美紀 鹿屋体育大学, スポーツ人文・応用社会科学系, 教授 (80156265)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋口 晶彦 鹿児島大学, 教育学部, 教授 (20189765)
榮樂 洋光 鹿屋体育大学, スポーツ武道実践科学系, 助教 (50546760)
|
Keywords | トップアスリート / 国際大会 / ヨット / 自転車 / 大会要項 / エントリー・フォーム / インタビュー |
Research Abstract |
海外開催の国際大会へ同行する予定が、予定した本学学生の出場がなくなったため実施できなかったので、米国で昨年度開催のヨット、自転車関連競技大会の申込書(entry form)や国内で海外講師を招いて行われたヨット関連の講演の録画(CD-ROM),他言語(イタリア語)で作成された自転車競技者向けのテキスト等、広く教材の元となる資料収集を行なった。 これは、本研究の目的である、オリンピックなど国際大会や海外遠征に出かけるトップアスリートが海外で英語のコミュニケーションが必要になった場合に問題なく英語でコミュニケーションがとれるような英語学習支援ソフトの開発に必要な前作業である。 また他言語テキストは、取り上げた各課の語彙・文法事項・使用写真や構成の分析を行ったが、かなり初級者向けの教材だったため、本研究で考えるレベル(国際大会に何度も出場するトップアスリート向け)の競技者用教材を今後も収集したい。 この集めた資料等から、競技者対象のアンケート結果で判明した、各競技の競技者がコミュニケーションに困難をおぼえる7つ~8つの場面(インタビュー場面を追加)に関する語彙、表現等を抽出し、ペーパーベースの冊子を作成する予定である。昨年度後半より、ヨット専門の研究分担者はヨット関連の、筆者が自転車関連を抽出している。 諸事情により研究計画は幾分遅れているが、研究期間の延長が認められたため、新年度遅れを挽回し研究したい。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成25年3月勤務大学で所属する国際交流センターの教員が早期退職し、その後任が10月まで採用されず担当する授業科目が増えた上、4月突然センター長に任命され初めてのセンター長業務に忙殺された。また家庭では、実母の病気が進行し、病院通いや介護等で思った以上に時間を取られた。職場と家庭両方において、予想し得なかった状況が発生し、予定した研究ー特に海外試合への同行等実施できなかった。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成24年度まで実施してきたように、数ヶ月毎の研究計画をたて研究分担者と打合せを行いながら、計画がスムーズに実行できるよう取り組む。新年度は、学内の研究分担者が他の研究プロジェクトを終え本研究に集中できる状況となったため、これまで以上に連絡を密にして研究を行いたい。 また元水泳オリンピック選手の同僚からは、競技者は国際大会のインタビューでコミュニケーションをとる必要があることから、新聞等のインタビュー記事の分析を提案されたので、競技者が直面する場面にインタビュー場面を追加し、今後3つの競技関連で新聞やテレビニュースからインタビュー記事等も集めて語彙や表現等の分析を行ない、教材作成の資料としたい。 勤務大学では、最近市と連携して野球、サッカーなどプロ選手を受け入れ学内施設を使ったトレーニングも始まった。チャンスがあれば来学中の選手に海外試合等でコミュニケーションで困った場面等に関しインタビューを行ない、教材作成の資料としたい。 昨年9月2007年の東京でのオリンピック開催が決まり、スポーツに関し様々な動きも始まっている。例えば、JOCエリートアカデミーの拡大やスポーツ庁の設置など耳にしており、国内でも福岡などオリンピック等国際大会に出場できるスポーツアスリートの養成も既に始まっている。そういった国内のアスリート養成機関、例えば味の素ナショナルトレーニングセンター等での語学、特に英語の指導方法や指導教材等についても調べて、本研究の学習支援ソフト作成の参考としたい。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
国際大会出場のため海外遠征するトップアスリートの同行や研究関連の学会参加が、職場と家庭の事情等で昨年度ほとんど実施できなかった。昨年度実施したのは、各競技のエントリー・フォームや大会要項の収集とその分析等、助成金を使う必要があまりなかった。そのため、当該助成金が生じる結果となった。 国内外のトップアスリート養成機関での語学の指導方法と使用教材の調査および資料収集のための出張旅費、大会要項や大会申込書等からの語彙等の分析/抽出に関わる学生アルバイト謝金、語彙や表現抽出後のリスト(冊子)作成の印刷、各競技団体や競技者へのリスト点検・フィードバック等の謝金、最終的な学習支援ソフト(ペーパー冊子)の作成・印刷費、関連学会での研究成果の発表のための出張旅費等に使用する計画である。
|