2011 Fiscal Year Research-status Report
コンピュータ利用の視覚認知型英語音声聴覚イメージの獲得に関する研究
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23520686
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Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
大森 裕実 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (00213877)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 国際情報交流(イギリス、ドイツ、アメリカ) / 英語 / 音声学 / CALL |
Research Abstract |
本年度の本研究は、年齢や外国語学習歴の多様な最近の大学生がみずからのペースで英語音声を習得できるように、それを補助・強化するための音声学習プログラムを開発し、学習者の言語音リテラシーを向上させる効果的学習方法を考察することを目的としたが、その過程において、スピーチ・クリニックを開設し、学習者の発音矯正と学習者ペースの英語音声習得を目標に、コンピュータと人的資源を活用したサポート体制を整備することが課題であった。而して、本研究では、大学生という臨界期を過ぎた成人の外国語学習者が、「認知し、理解し、納得したうえで、みずから進んで学習する心的態度を涵養するにはどうしたらよいか」を考究し、自律学習型の補助・強化となる視覚認知型の音声聴覚イメージを学習者が獲得できる学習モデルを構築し、実効性の高い運用プログラムを考察するところに意義がある。 本研究目的を達成するために、第一段階として、「スピーチ・クリニック」を運営できる体制を所属機関内に整える必要があり、所属機関にある「音声学実験実習室」の設備内容を拡充し、「スピーチ・クリニック」として開設し、運用することに着手した。そのために、2006年度に購入したPC5台の修理・点検を行なうと同時に、新たにPC1台を増設して、音声分析ソフトMulti-Speech5600(同3700のversion up版、米国KAYPENTAX社製)及び Sugispeech Analyzer(国産)を導入し、音声分析ソフト対応のPC6台がフル稼働できるインフラ整備が完了した。また、所属大学で実施する英語能力試験(CASEC)の得点を参考に、被験者における実験群と統制群の編成も完了し、第二段階に入る準備が整った。加えて、本研究の基礎的概念に関する論考を大学紀要にまとめて発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
全体的にみて、本研究はおおむね順調に進捗しているといえる。計画した「音声学実験実習室」を利用した「スピーチ・クリニック」のインフラ整備も年度内に整ったことに加えて、被験者に対する英語能力試験(CASEC)も実施することができた。ただし、新規に増設したPCのOS変更に伴ない、音声分析ソフトの新規購入を海外から直接購入しなければならなくなったことにより、「スピーチ・クリニック」の運用が出遅れたことは予想外の出来事であった。 しかし、それとは対照的に、海外調査も予定通り実施し、当初予定していなかった、本研究の基本的概念に関わる論考「国際化時代の英語音声PEDAGOGY考察」を大学紀要にまとめることができたことで、研究全体は推進できたと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の今後の進め方は次のようになる。(1) インフラ整備の完了した「スピーチ・クリニック」を利用した実験実習をできるだけ多くの学生を対象として実施し、実験群と統制群との英語習熟度の差異を明らかにするためのデータを蒐集する。(2) 本研究と関連した研究者を招聘した学術講演会を開催して、当該研究分野に関する関心を学内外に高める。(3) 本研究の中核たる「スピーチ・クリニック」を「音声教育研究センター」と位置づけて、その広報活動の一環として、Newsletterを年一回刊行する。(4) 実験実習によるデータを分析して、大学英語教育学会で発表する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度の本研究遂行に関しては、想定外にも「スピーチ・クリニック」の運用が出遅れたため、研究費予算の執行残はおおかた人件費の未執行分で占められた。 次年度の本研究遂行に際しては、当初申請予算より減額見直しを図った設備備品費(図書、音声分析ソフト)及び旅費を中心に、本年度未執行額を加えて研究費を使用する計画である。次年度の研究費使用内訳としては、設備整備費(図書、音声分析ソフト)400、消耗品費120、旅費250、謝金等610、その他(学会参加、印刷)120[合計 150](単位は千円)を予定する。
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Research Products
(2 results)