2011 Fiscal Year Research-status Report
世界遺産観光英語のe-learningブレンド学習用教材の開発と授業効果の分析
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23520690
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Research Institution | University of Nagasaki |
Principal Investigator |
山内 ひさ子 長崎県立大学, 国際情報学部, 教授 (70200582)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小田 まり子 久留米工業大学, 工学部, 講師 (20269046)
河又 貴洋 長崎県立大学, 国際情報学部, 准教授 (40316170)
ヘンスリー ジョール 長崎県立大学, 国際情報学部, 講師 (40573382)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 観光英語 / 世界遺産 / マルチメディア / CALL教材 / テキスト教材 / ブレンド学習 |
Research Abstract |
23年度の研究ではまず、教材作成のコンセプトつくりのため、学生に世界遺産に関するアンケート調査を行い(271名)、学生がどの程度世界遺産についての知識があり、どのような世界遺産に興味があるかを調べた。その結果、大学生はあまり世界遺産についての正しい知識を持たないことが判明した。(全世界で世界遺産に指定されている場所の数の正答率は31.37%、日本の自然世界遺産に指定されている場所の数の正答率は14.76%であった。)そのため、世界遺産の概要を学習する教材を作成し、個々の世界遺産を扱う教材に先立ち、概要を学習できるように組み立てることにした。学生が国内の世界遺産で訪れたことのある場所は、清水寺、金閣寺、銀閣寺、東大寺などであった。将来訪れたい場所は、屋久島、首里城、知床半島、厳島神社などであった。海外の世界遺産で訪れたい地域はイギリス・フランス、スペイン・イタリア・ギリシャが多かった。このような結果から、最近テレビや旅行雑誌などで紹介されている世界遺産についての知識を持っていると思われる。 教材作成のためには、23年度には国内外の世界遺産を取材し、資料を集め、教材開発の基となる材料を収集した。山内は、マレーシアのマラッカ、イギリスのストーンヘンジとバース、イタリア南部の世界遺産(ポンペイ、マテーラ、アルべロベッロ他)の取材を行った。小田は山内とともにイタリア南部の世界遺産の取材を行った。河又はオーストラリアのエアーズロックを取材し、ヘンスリーは白川郷・五箇山と石見銀山を取材した。取材により収集した写真、ビデオ、パンフレットをもとに、CALL教材の基となるテキストのスクリプトの作成に着手した。大学での授業が半期15回実施されるので、13回の授業で使用できる教材構成とした。(第1回目の授業はオリエンテーション、最終回は授業のまとめとするため、13回分で構成)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1.教材作成のためのコンセプト作りのために、学生へのアンケート調査を行い、教材のコンセプトを確定した。世界遺産の概要を学習する教材を含む、国内、海外の世界遺産に関する教材を合わせて13ユニットの構成にすることを決めた。また、学習者のレベルにあわせ、それぞれ初級教材と中級教材を作成することにした。さらに、学習のリテンション率を上げるために、ブレンド学習を実施するために、紙媒体の教材も作成することを決めた。2.教材作成に必要な資料を得るための取材は、研究代表者と研究分担者により、国内2か所、海外4か所で行った。予算と時間の制約により、十分とは言えないが、先行研究の蓄積も利用することで、予定の分量の教材作成の80%は揃った。(下の5で、国際大会での研究発表を行うとき、韓国とインドの世界遺産の取材を兼ねる予定なので、24年度中には必要な取材が完了する予定である。)3.取材により入手したし資料、写真、ビデオ映像をもとに、教材作成の基盤となるスクリプトの作成に着手した。取材に3月末日までかかったため、試作教材の完成までには至らなかった。4.研究の経過報告として、長崎県立大学国際情報学部の研究紀要に「世界遺産観光英語のe-learningブレンド学習用教材の開発(1)-研究の背景と学生へのアンケート調査結果ー」というタイトルの論文を発表した。5.この研究の中間発表として、2つの国際学会(KATE:韓国、ソウル;AsiaTEFL:インド、デリー)で研究発表をするためにproposalを提出した。採択の可否は5月末に判明する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
1.試作教材の作成と試作教材の授業使用実験(平成24年度、5月中に作成し、6月中に実験授業を行う。(担当:山内、河又、ヘンスリー、小田)2.研究の中間発表と韓国の世界遺産の取材(KATE:韓国、研究発表後に1日取って取材を行う。(担当:山内、ヘンスリー、河又、小田)3.教材作成(平成24年度前期、後期)(担当:山内、ヘンスリー、小田)4.研究の中間発表とインドの世界遺産の取材(AsiaTEFL:インド、平成24年10月、研究発表後に1日取って取材を行う。(担当:山内、河又、ヘンスリー、小田)5.ブレンド学習による教育効果の検証と研究成果の発表(平成24年度後期~平成25年)(担当:山内、河又、ヘンスリー、小田)
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
1.CALL教材の蓄積と配信用のサーバ(コンピュータ)の購入(小田)2.KATE(7月、韓国:ソウル)とAsiaTEFL(10月、インド:デリー)での研究発表および世界遺産取材のための旅費、宿泊費(山内、河又、小田、ヘンスリー)3.教材作成に必要なソフト、消耗品の購入(山内、河又、小田、ヘンスリー)4.教材作成に伴い必要な謝金野支払い(山内)5.研究の打ち合わせ、学会や研究会への参加や発表のために必要な旅費(山内、河又、小田、ヘンスリー)
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Research Products
(1 results)